阪神マジック「23」点灯 森下死球に燃えた!佐藤輝&大山でダメ押し19年ぶり巨人6連倒 藤川監督「熱く、熱くいく」最短V9・14

 「阪神4-1巨人」(29日、甲子園球場)

 2リーグ分立後球団初のリーグ連覇へ、カウントダウンが始まった。阪神は2位巨人を下し、優勝へ向けたマジックナンバー「23」が点灯。四回に坂本誠志郎捕手(32)が先制打を放つなど2点を奪い、五、七回にも加点。19年ぶりに対巨人6連勝と圧倒した。森下翔太外野手(26)が七回、左手首付近に死球を受けて交代する事態となったが、一丸で勝利をものにした。

 騒然とする聖地・甲子園球場に怒号、罵声…スタンドから、やり場のない怒りが収まらない。七回1死。森下が左手首付近に死球を受けた。藤川監督もベンチを飛び出したが、右手で患部を押さえながら治療後に交代。異様な雰囲気で試合が再開すると、佐藤輝、大山が思いを結果に変えた。

 「無事を祈ります」。試合後、4番は言葉少なだった。3点リードで迎えたこの回、続く1死一塁の打席。動揺が残る巨人・赤星の初球を狙った。中前打で一、三塁とチャンス拡大。ここで続く大山は2-2から5球目、151キロを二遊間に転がした。野選を誘ってダメ押しの4点目を奪った。

 真夏の首位攻防戦に連勝した。116試合目でついに優勝マジック「23」が点灯。巨人戦6連勝は07年以来19年ぶりで、2リーグ分立後最長タイとなった。藤川監督は「『熱覇』ですから」と、今季のスローガンを用いて表現。「どんな選手が出てもタイガースとして、強さを見せていくというのがスタイルです」とし、次戦に目を向ける。

 「いつもここから先が問われる。何もおごることなく、顎を上げることなく、両脇をきっちり締めて明日を迎えたい。本当に、ファンの方の声援に感謝をしています」

 森下は試合中にグラウンドを離れ、兵庫・西宮市内の病院に直行。幸いにも骨折などはなく「左前腕部の打撲」と診断された。今後については様子を見ながらにはなるが、離脱という最悪のケースは回避された。今カードでは28日の初戦で2安打3出塁の活躍。この日も初回、右越え二塁打でチャンスメークした。

 開幕前、藤川監督が連覇のキーマンにしたのが、3、4、5番だ。27日からの3連勝では3人で13安打6打点。この連動こそ、甲子園球場を本拠地にする阪神の野球だと、藤川監督は熱く語る。

 「初回からタイガースの野球ができた。小さな積み重ねで流れが来ますので、そういうところでよかったと思いますね」

 シーズンは残り27試合。2位・巨人とは3・5ゲーム差まで広がった。球団史上初のリーグ連覇-ゴールが見えてきたが、指揮官は不敵に笑う。「熱覇ですからね。熱く、熱くいく。最初から決めていますから、それに向かって戦い続ける。1試合、1試合。それに尽きる。明日ですね」。まずは同一カード3連勝。「やんちゃ坊主がどこまでやるか」と、先発・才木にチームの命運を託す。

 ◆最短Vは9月14日 阪神のセ・リーグ優勝は最短で9月14日。2年連続でマジックを点灯させるのは球団初で、昨年は7月30日に「39」を点灯させていた。

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