阪神・伊藤将 雨で流れた1カ月間“落ちる”気持ちとの付き合い方
「ヤクルト3-7阪神」(1日、神宮球場)
阪神・伊藤将司投手が5回4安打3失点と粘投し、今季初勝利を挙げた。
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6月11日・ソフトバンク戦(ペイペイ)で登板後、伊藤将は1カ月間も実戦登板がないという難しい期間を過ごした。故障でもなければ不調でもない。この間、梅雨の影響で登板機会が4度も流れたためだ。
登板日に向けて気持ちを高めては、自分にはどうすることもできない要因で登板が流れていく日々。高めた気持ちは「落ちます」。“落とす”のではなく“落ちる”。その際の心の持ちようを聞いた時、左腕の答えは単純明快だった。
「切り替えです。一回(気持ちを)落ち切らしちゃって、そこから登板日に合わせて上げていく」。落ちていく気持ちを無理にとどめようとせず、心の思うままに一度落とし切る。これが編み出した“最適解”だった。
7月5日、伊藤将はSGLの室内練習場でシート打撃に臨んだ。同日の広島戦(甲子園)で先発見込みだったが、4日の同戦が雨天中止となったことで村上がスライド登板し、またも登板が流れたためだ。
打者9人を完璧に封じ込んだ左腕は「雨男みたいになってますけど、僕じゃないんで。その前の人が悪い。影響を受けているのはこっちです(笑)」。冗談交じりに言ってのけたように感じさせた胆力。8月1日の神宮は急な豪雨によって試合が2度中断するという難しいマウンドだったが、その胆力で今季初勝利をつかみ取ってみせた。(デイリースポーツ阪神担当・藤丸紘生)
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