阪神・森下 復活V弾!3年連続100安打到達 10戦ぶり25号2ランで単独首位導いた 体調は「出るからには問題ない」

 「ヤクルト3-7阪神」(1日、神宮球場)

 雨上がりの神宮に鮮やかなアーチを描いた。1点を追った三回1死一塁で、森下翔太外野手(25)が逆転の25号2ランを放った。下半身のコンディション不良から2試合ぶりにスタメン復帰し、この一本で3年連続100安打に到達。ゲリラ豪雨により2度、計1時間15分の中断があった中でも、一丸の戦いでチームは3連勝。単独首位となり、この勢いで夏のロードを突き進む。

 雨上がりの夜空に虹がかかった。高々と舞い上がった白球を外野手は見送るだけだ。アクシデントを乗り越え放った今季25号。キングの称号を手にするまで、森下の歩みは止まらない。いや、止めるわけにはいかない。

 グラウンドに白いもやがかかるほどの豪雨が襲う。この試合2度目、42分間の中断。「集中力は、あそこまで長い中断だったら1回切って良かった。うまく切れたと思います」。試合再開後間もない、1点を追う三回1死一塁。戦闘モードのスイッチを入れた。

 高橋が投じた初球、内寄りカットボールを、気迫が宿った目が捉まえる。神宮に響いた快音。確信の一撃が、虎党が陣取る左翼席へと吸い込まれた。後半戦1号となる逆転弾。「後ろにつないで1点という意識が最高の結果につながった。展開的にも、すぐに逆転できたので良かったと思います」。自身10戦ぶりの一発で、本塁打王争いを繰り広げる佐藤輝を3差に引き離すとともに、3年連続の100安打に到達。佐藤輝、中野に続き、今季リーグ3人目となる節目をクリアした。

 オーダー発表時の歓声と拍手が、その存在の大きさを物語っていた。下半身コンディショニング不良によりオールスター第2戦(富山)を欠場。前日7月31日・ヤクルト戦はベンチスタートとなった。それでも同戦に途中出場し、この日はスタメン復帰。初回の第1打席では四球を選んで先制劇を演出、七回の第4打席では左前打を放ってマルチ安打と、結果で虎党を安心させた。

 球宴のホームランダービーに選出された際には、「ケガなく頑張ります。シーズンに影響するので、普通にやりたい」と話していた森下。初のホームラン王へ、強い思いの分、お祭り舞台で見舞われた不測の事態に心は揺れたはずだ。それでも「試合に出るからには問題ないです」ときっぱり。豪快な一振りで、恐怖を乗り越え続けている。

 主砲の一撃でカード勝ち越しを決め、チームは単独首位に浮上。「神宮に来ることができるファンの人たちも多いわけではないと思うので、良かったかなと思います」。この秋、チームでも個人でも歓喜の瞬間を味わうために、渾身(こんしん)のフルスイングを重ねる。

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