阪神・藤川監督 宣言通りキーマン指名の木下→工藤で勝利のバトン 工藤「冷静に抑えることができた」
「ヤクルト3-4阪神」(31日、神宮球場)
最後の1球は互いにストレートだった。接戦を制した試合後。敵地左翼スタンドからは木下里都、工藤泰成の阪神若手リリーバーに、万雷の拍手とコールが注がれる。後半戦初戦、藤川球児監督は1点差の終盤に、宣言通りキーマンに指名した2人を送る。新星・160キロコンビが、勝利のバトンをつないだ。
まずは七回。打線が3点差を引っ繰り返すと、木下が慌ただしく準備を始めた。逆転直後に相対するのは上位打線。内山、丸山和を打ち取ると4番・古賀との対戦だ。初球、ギアを上げた直球は160キロを計測。「休みもあって体もいい感じだった。気持ちいいですね」と自己最速を更新した。
だが、フルカウントから四球で歩かせると、続く赤羽には中前打を浴びて一、二塁。それでも「いつも通りに四球を出してしまったんですけど、最後はちゃんと粘れたので良かった」と、代打・宮本にも真っ向勝負で詰まらせ、遊ゴロでピンチを切り抜けた。続く八回は最速163キロ右腕、工藤が登場。2死二塁を背負ったが、最後は長岡を遊飛に打ち取って脱した。
「後半戦初戦で力が入る場面ですけど、冷静に抑えることができて良かったです」。試合後、ホッとした表情を見せる右腕に、木下はライバル心を隠さずに言った。「これからも頑張って工藤に追いつきます」。25歳の木下と、24歳の工藤。指揮官から「中心に勝負していく」とチームの命運を託された2人。“虎の超特急”が勝利をつなぐ。
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