阪神「大社軟式野球クラブ」が活動開始 嶌村球団本部長「第一歩を踏み出せた」10月から大会、決勝は甲子園で開催へ
阪神が西宮市の部活動地域展開支援の一環として、任意団体「野球心」と連携して立ち上げた地域クラブ「大社軟式野球クラブ」が30日、西宮市立大社中学校で活動を開始した。阪神からはタイガースアカデミーの玉置隆コーチ(39)と岩本輝コーチ(33)が参加。嶌村聡球団本部長兼野球振興室長(58)は、10月に西宮市との協賛で地域クラブの軟式野球大会を開催し、11月23日に甲子園球場で決勝を行うと発表した。
太陽も沈みかけた校庭に中学生の元気な声が響き渡った。その姿を嶌村球団本部長兼野球振興室長はうれしそうに見つめる。「第一歩を踏み出せたなというところが大きいですね」。野球人口の増加を目指す野球振興、そして西宮市への恩返しのため、1年以上かけて練ったプランが実現した。
中学校の部活動は22年にスポーツ庁がガイドラインを発表し、26年度から段階的に地域展開する方針。ここ10年で軟式野球の部員数は約40%減少しているというデータもある。つい先日も12球団のオーナーと選手会が野球人口の増加について話し合ったばかり。「中学野球の受け皿は喫緊の課題」と同室長も真剣に取り組んでいる。
今後は真砂中と瓦木中でも活動が始まり、3チームには週1回のペースで指導を行う。地域クラブのチームも17まで増える見込みで「ちょうど元の中学校の部活数になってきた」と地域展開の発展も進みそうだ。「リクエストがあるならば、アカデミーコーチを派遣できれば」と活動の拡大も視野に入れている。
さらに、10月下旬には西宮市との協賛で大会を開き、決勝は甲子園球場で行うことも発表した。テレビでも録画放送される予定。「非常に注目を浴びる大会になるのかなと思っております。『甲子園で決勝戦ができる』という思いの中で、一つのモチベーションアップにもつながれば」。こういった活動が、地域に愛される球団として根付いていく。
