【藤田平氏の眼】不調から一瞬で変わる阪神・佐藤輝の打撃 22号決勝アーチ直前に「予兆」のようなものが
「阪神1-0巨人」(26日、甲子園球場)
阪神が連敗を2で止め、同率首位に浮上した。0-0の六回、佐藤輝明がセンターバックスクリーンへ22号ソロを放って均衡を破った。先発・村上頌樹投手は今季2度目の完封勝利。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は、佐藤輝が本塁打を放つ直前に「予兆」を感じ取っていた。
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佐藤輝の打撃は不調が続いていても一瞬で変わることがある。六回の本塁打がまさにそうだった。この日も2打席目までは小笠原に対してほとんどタイミングが合っておらず、これまでの不振の延長のようだった。
ところが3打席目。初球の変化球を見送った後、2球目の外角高め直球をファウルにしたスイングは、突然好調時に戻りつつあるような一振りだった。いわゆる「予兆」のようなものが感じられた。それでも巨人バッテリーは直球を3球続け、最後に一発を浴びた。
長い間野球を見続けているが、佐藤輝は実に珍しいタイプというか、他の選手にない不思議な魅力を持っている。
先発の村上は今季一番のピッチングだった。これまでは立ち上がりに苦心し、序盤に失点を重ね球数を費やすことが多かった。この日は三回までわずか38球で切り抜けると、尻上がりにイニングを消化していった。
地面にたたき付けるようなリリースは力強く、直球を中心にボールがよく走っていた。九回無死一、二塁でダルベックを併殺打に仕留めた外角低めの変化球は、絶妙に制球された素晴らしい一球だった。
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