阪神・近本 復帰後初打点!初猛打賞 八回二塁打&決勝ホーム!初お立ち台で「帰ってきました」「暑いのでバテてきました」

 「阪神5-4DeNA」(22日、甲子園球場)

 これぞ虎不動のリードオフマンだ。打撃のお手本のようなセンター返しで打球を運び、聖地を熱狂の渦に巻き込んだ。阪神・近本光司外野手は復帰後初打点、初猛打賞の活躍。劣勢をはね返し、復活を印象づけた。

 まずは初回先頭では藤浪からチーム初安打の右前打で出塁。そして1点を追った六回1死二塁だ。反撃ムードが漂う中、岩田の外角スライダーを一閃(いっせん)。一時同点を演出すると、この回一挙3得点の流れを呼んだ。これだけではない。八回先頭では右翼線への二塁打で決勝点のホームを踏んだ。「チームに貢献できて良かったです」。淡々と猛打賞を振り返った。

 左手首の骨折で、約2カ月のリハビリ期間を要したが、SGLでは若手選手の見本であり続けた。平田2軍監督は言う。

 「彼は黙々と手首が使えない時に下半身をどう鍛えようかと(考えて取り組んでいた)。常に前向き。ケガの功名じゃないけど」

 前向きになることすら難しいはずのケガだったが、その期間を無駄にしなかった。「彼は早くから来て(練習を)やってる。若い選手の前にも準備して。彼のルーティンは1軍にいても、リハビリ組でも一切変わることはない。ここで動いている姿を見て、選手たちはなにか感じるし、存在感がある」。できることから取り組み、驚異のスピードで復帰を遂げた。虎党にとって唯一無二の存在。そして2軍の若手選手にとってもそれは同じだ。

 お立ち台では満面の笑みで「帰ってきました」と歓喜の声を上げると、聖地の歓声を独り占めにした。「すごい力になります」と感謝。「もっと貢献したいんですけど、暑いのでバテてきました」と茶目っ気たっぷりに話し、隣の大山から小突かれた。「見ているファンの方も暑い中での応援。勝ち越せて、しんどかったけど、いいゲームができた」。近本が打てば虎が勝つ。それを証明した真夏の熱戦だった。

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