阪神・前川 逆転V弾!キャリアハイ5号 覚醒5戦4発「いいポイントで打てている」智弁学園先輩・伊原を強烈援護
「巨人2-10阪神」(9日、東京ドーム)
阪神・前川らしい、スピンの利いた打球が右中間へグングンと伸びていった。スタンドインを見送ると小さく拳を握る。「点が欲しいなと思っていたので打てて良かった」。決勝の5号逆転2ラン。点を取られた後の一発で試合を決めた。
高校の先輩・伊原が1点を先制された直後の二回1死一塁。則本の146キロ外角直球を捉えた。打った瞬間に確信のアーチ。黄色に染まった左翼席が揺れ、オレンジ一色の右翼席へ飛び込んだ。今季自己最長の飛距離124・4メートル弾。「いいポイントで打てている」と5戦4発の要因を自己分析した。
2024年は岡田監督の下、116試合に出場。どっしりと6番に座り、持ち前の勝負強さで4本塁打を放った。しかし、昨季は69試合の出場に減少。1本塁打にとどまった。今季は開幕を2軍でスタートさせ、4月7日に昇格も5月18日には抹消となった。
そして6月6日に再昇格。その数日前、復調の予兆があった。同3日のファーム・ソフトバンク戦で3ラン。「昨日、今日の練習で“もしかしたら”というヒントがあった」。もがき、苦しんだ先に見えた一筋の光。平田2軍監督も「24年にペイペイドームで満塁本塁打を打った時の、あのスピンのかかった角度。あれが彼の持ち味」と評した、追い求め続けた打撃だった。
全て右翼席へ
5試合で4本。それも全て右翼席に引っ張っている。努力の結晶が本来の持ち味を取り戻させた。ただ一切、慢心はない。「いつ崩れるか分からないので、最善の準備をしていきたい」。飛躍、ブレークという言葉はもういらない。左翼の定位置確保へ、ひたむきに鍛錬を重ねるだけだ。
藤川監督も「前川が機能することで、打線が長くなりますので」と評価した。プロ5年目でキャリアハイの5本塁打。これも通過点に過ぎない。「今日の試合は終わったので、明日も準備をして頑張ります」と前川。ここから真価を問われることは分かっている。
野球スコア速報
