阪神・近本が72日ぶり実戦復帰 七夕の夜に「1番DH・近本」響いた 3の0も「確認したいことはできた」
「ファーム・西地区、阪神0-7広島」(7日、日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎)
七夕の夜、虎党の願いがかなった。帰ってきた「1番・近本」の響き。「左手首の骨折」で戦列を離れていた阪神・近本光司外野手(31)が「1番・DH」で、実に72日ぶりの実戦復帰。力強いスイングで復活への大きな一歩を踏んだ。
「ファンの皆さんの前に出るのはだいぶ遅くなりましたけど、歓声をいただけてうれしいです」
おなじみの登場曲、C&Kの「ドラマ」が流れると球場が沸いた。誰もが待っていた背番号5の帰還。復帰初打席、近本は初球から仕掛けた。
相手先発・アドゥワの真ん中やや高めへの146キロ直球を強振。歓声に包まれながら打球は中堅方向に弧を描いたが、中堅・中村奨がやや後ろに下がる中飛に倒れた。
三回は9球目の直球を力強くたたくも、正面を突いた二ゴロ。六回は2球目を一ゴロ。計3打席で安打こそ出なかったものの、7度スイングを仕掛けて空振りはなし。「スイングしたい時にスイングできた」と充実の表情を浮かべた。
平田2軍監督も「初球から打っているということはタイミングも合っているし、イメージは悪くないんじゃない?」と復帰戦の打撃内容を評価。今後の実戦出場は「明日以降の様子を見て」と前置きしつつ、「報告としては『全然問題ない』ってところ」と強調した。
4月26日の広島戦(甲子園)で死球を受け、左手首を骨折。かねてテーマに掲げる「楽しく野球をすること」を胸にリハビリに励み、約2カ月半で実戦の場に戻ってきた。近本は「(実戦は)楽しいですよ」と喜びをかみしめた上で、「自分の中で確認したいことはできた」と力を込めた。
虎党の願いはまだある。この夜、SGLに響いた「1番・近本」を甲子園でも再び-。その願いを実現させるため、不動の切り込み隊長は着々と歩みを進める。
