阪神・高橋「ただただ悔しい」開幕連勝10でストップ 球団79年ぶり快挙ならず 2点リードの七回暗転、坂本にまさか走者一掃

 「巨人4-3阪神」(7日、東京ドーム)

 虎党の願いが込められた七夕の夜に、まさかの結末が待っていた。阪神は高橋遥人投手(30)が2点リードの七回に3点を奪われて逆転負け。開幕から10連勝と無双状態だった中、球団79年ぶりの開幕11連勝という快挙はならなかった。チームの巨人戦の連勝も5で止まり2位に転落したが、切り替えて次の勝利を目指すだけだ。

 七夕の夜、高橋は「試合に勝てますように」と思いを込めた。同率で迎えた首位攻防戦。流れが行き来したシーソーゲームは七回、左腕が投じた106球目が勝敗の分岐点になった。願い通じず喫した今季初黒星。開幕から続いた連勝は10で止まった。無念の熱投。試合後、絞り出すように自責の言葉を繰り返した。

 「点を取ってもらったみんなに申し訳ないですよね。本当に、ただただ悔しい…それ以外の言葉が見つからないです」

 序盤から戸郷との手に汗握る投手戦は一転、試合は2点リードの七回に暗転した。先頭のダルベックに左中間を破られ、無死二塁。高橋が「いらなかった」と反省したのは続く泉口への四球。一、二塁から代打・岸田、ティマで2死を取った。それでも続く代打・知念にも粘られ、遊撃内野安打を許し満塁とされた。

 ここで代打・坂本の登場に敵地ドームの歓声は最高潮。嫌なムードが漂う中、今季初めてバッテリーを組んだ梅野と2人、初球から宝刀ツーシームで勝負を選択した。106球目。外角低めの1球を左中間に運ばれる。走者一掃の適時二塁打。悲鳴と歓声が交差するグラウンドで、高橋は両手を膝に付きうなだれた。

 「その瞬間、瞬間で一番いい球を梅野さんと選択して、投げきれていないことはなかった。ピンチになった時に弱いというか、打たれるというか。ピンチの時こそ自分の力が一番出る。力みも入って、アドレナリンも出てそこで打ち返された」

 6回2/3を投げ7安打4失点。強い悔しさが募る左腕に対し、藤川監督は梅野とのコンビを「十分、やってくれたと思います」とねぎらった。「高橋はこれまで、ああいうところできちっとイニングを終わらせてきてくれましたから。また次、同じようなところで投げきってくれると思います」。不変の信頼を口にし、次戦のリベンジを期待した。

 球団では2リーグ制導入以降初、御園生崇男以来79年ぶりの連勝は止まった。歴史的偉業の終焉(しゅうえん)も、高橋は冷静に受け止めている。「本当に力不足でしかないです。ここ数試合が自分の力だと思う。次も大事ですけど、本当に今日がただ、ただ悔しい」。反省を糧に、悔しさを力にして進む道。悔し1敗から再スタートを図る。

 ◆79年ぶり快挙を逃す 高橋は今季初黒星で開幕10連勝でストップ。球団投手では開幕13連勝した1947年・御園生崇男以来、79年ぶりの快挙を目指していたが無念の黒星となった。

 ◆上位3球団で1点差試合唯一の負け越し 阪神はこの日で今季1点差試合が10勝15敗。一方で巨人は19勝10敗、ヤクルトは12勝10敗となり、阪神はセ・リーグ上位3球団で唯一の負け越し。また2001年からの21世紀巨人戦成績が304勝307敗23分けとなり、今カード終了時点での勝ち越しはなくなった。

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