阪神の“新戦力”下村 得意のヨコの変化にタテの変化が加われば、凄いことになる? 中田良弘評

1回、岡林を二ゴロに抑えた下村(撮影・西田忠信)
5回、力投する先発の下村(撮影・西田忠信)
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 「阪神2-3中日」(2日、甲子園球場)

 阪神は同点で迎えた延長十一回、6番手の及川が代打・阿部に中前打を浴びて接戦を落とした。プロ初登板の下村海翔投手(24)は先発して5回を6安打、2奪三振、1四球、1死球、2失点。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「大崩れしない制球力のよさ」を評価し、先発グループ入りを予想した。

  ◇  ◇

 下村はもう少し真っ直ぐで押してくると思っていたが、どちらかと言うとスライダー投手なのかなという印象を受けた。首を振って投げることもあったから、よっぽどこのスライダー系のボールに自信があるのだろう。

 特に五回。同点にされてさらに1死満塁で村松を迎え、カウント3-1になった場面。ここから内角低めにスライダーを2球続けて投げて空振り三振に仕留めた。

 この厳しい状況を切り抜けた結果、5回2失点なのだから、プロ入り後の長いブランクを考えれば立派だった。無死一、二塁で柳の送りバントを三塁で封殺したが、フィールディングには野球センスの良さも感じた。

 常にストライクゾーンで勝負できるのがいい。多少右へ抜けるボールもあったが、自分から大きく崩れるタイプでもなさそうだ。

 四回は細川に12球投げて、空振り三振に打ち取った。最後は内角の甘めに入ったが、粘り合いに負けない強さを感じた。

 入団直後に右肘の手術を受けて、その後はリハビリで地道に努力を重ねてきたのだろう。投げたくても投げられない悔しさを抱えていたはず。そういう気持ちがこの試合に出ていたのかな。

 現状はヨコの変化が中心のように見える。150キロを超える速い球があるのだから、今後はこの直球の割合を増やし、タテの変化で勝負できるようになれば、もう少し余裕をもって投げることができると思う。

 彼は打席での構えもいい。なにか雰囲気をもっている。そこにもセンスを感じるね。今後は間隔を空けて先発の一員として計算されるのではないか。

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