阪神・藤川監督「うれしい」連発 6月連勝締め “熱覇”の7月へ「攻めて、攻めて、戦っていきたいと思います」
「阪神3-2中日」(30日、甲子園球場)
努めて感情を表に出さない阪神・藤川球児監督が、珍しく興奮気味に「うれしい」を連発した。激戦を制した今季2度目のサヨナラ。破顔一笑の勝利に6月の苦悩も薄れる。交流戦に7度の雨天中止。政権下初の月間負け越しとなったが、最後は連勝で締め8勝10敗で終了。7月の熱い戦いを予告した。
「“熱覇”と言いますかね。本当に熱のある野球を。いよいよ夏になります。我慢もありますけど攻めて、攻めて、戦っていきたいと思います」
今季のスローガンを用いて誓う。それだけ価値ある勝利だった。「ファンの方も待ってくれていた」と語ったように、序盤は静かな試合展開になった。才木が二回、2死から連打で1点を失ったが、四回から4イニングを無安打投球。ハイテンポでリズムを作った。
1点を追う六回に森下の18号ソロで同点に追い付くも八回、工藤が先頭の死球から代打・阿部に勝ち越し打を浴びる。重苦しい試合展開で裏の攻撃。2死一、三塁で浜田に打席が巡った。現役ドラフトで獲得した右の大砲だが、開幕からなかなか結果が出せず昇降格を繰り返した。試合前の時点で今季1安打でも「6番・左翼」で起用した。
「一打席、一球、一球に必死でしょうから。こちらもいろんな角度で見ていますけど、前回もヒットを一本ずつ積み重ねていましたからね」
信じたのは練習から野球に取り組む姿勢。チームの命運を託した。追い込まれてからの4球目。どん詰まりの打球だったが、それでも一塁後方に落ちた。まさに執念、気迫の一打。「浜田は我慢強くね。泥くさいですけど、この甲子園で野球をするにおいては非常にありがたい一本。彼もうれしそうだったし、いい一本でした」と称賛した。
対中日には4連勝で、甲子園で5戦全勝。今季はホームで18勝16敗1分けと、五分の戦いを続ける中で価値ある1勝だ。「ビジターで長打が出やすい球場の後に、甲子園で違う野球に変えなければいけない。難しさはありますけど、修行でしょうね」と藤川監督。首位再浮上で6月を終え、勝負の7月を迎える。攻めのタクトで熱波を起こす。
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