阪神・工藤コーチは早い、早すぎるマジで その理由とは【コラム 若虎界隈】

 落語作家としての一面も持つ新人トラ番・藤丸紘生記者が、2軍まわりの“若虎界隈”を主観たっぷりに描くコラム。第7回は「工藤コーチがさすがに早すぎる件について」。工藤隆人2軍外野守備走塁コーチ(45)は“あること”がとにかく早い。一体、なぜそんなに早いのか。真相解明へ、藤丸探偵が調査に乗り出した。真実はいつもひとつ!

 少し前の話になるが、福島が支配下登録となった際に、こう言っていた。「工藤コーチからの『おまえならできる』という言葉が大きかった」。この話を聞いた時、(待てよ、似たような話をどこかで…)と、心の中の工藤新一がつぶやいたので記憶をたどると、2月の沖縄・具志川キャンプに行き着いた。

 南国の地でドラフト3位・岡城(筑波大)は言っていた。「工藤コーチから『焦らずに。まだまだ成長できるから』と言ってもらえたんで、信じてやっていけたら」。令和8年にこんなに「工藤、工藤」と言うのは、若虎外野陣か服部平次くらいだろう。

 さて、その工藤コーチに私は「あの、さすがに早すぎませんかね?」と常々思っている。

 SGLでの試合前。プレーボールの約2時間前に練習が終わる。相手側の練習の際、選手や監督・コーチ陣は一度、室内に戻る。そして、試合に合わせてグラウンドへ向かうのだが…。工藤コーチは出てくるのが異常に早い。

 段落が変わってもまだ言う。マジで早い。しゃぶしゃぶ肉をさっとダシにくぐらせて…くらいのスピード感で出てくる。先日、またしてもSGLの室内から爆速で出てきた工藤コーチに理由を聞いてみた。

 「相手の練習を見るため。どういう練習をしているか見ておきたい」

 たしかに由宇でもそうだった。練習後、ベンチ横のロッカールームに姿を消したかと思えば、反復横跳びくらいの速度で戻ってきて、ずーっと広島のノックを見ていた。

 「当たり前だと思っているので」。そう言い残し、グラウンドへ消えていった。(さすがや、工藤)。心の中の服部平次がつぶやいた。

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