糸井嘉男氏 阪神後半戦の投のキーマンに下村指名「身体能力は超人級」打のキーマンに大山&近本
阪神、オリックス、日本ハムで活躍し、今春の阪神キャンプで臨時コーチを務めたデイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏(44)の「超人目線」では、6勝12敗と苦戦した交流戦を分析。投打ともに「DH」の差を指摘した上でリーグ連覇を断言。「目指すところは日本一。パ・リーグのチームをどう倒すか」と課題に挙げた。後半戦のキーマンには近本、大山に加え、デビュー戦登板間近の下村を指名。「身体能力は超人級」と期待した。
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6勝12敗と苦戦した交流戦では昨年に続き、かなりパ・リーグとの差を感じました。全体で見ても上位6球団のうち、セ・リーグは4位の巨人が最高。個人成績でも投打でパの選手が上位を独占しています。ここまでハッキリと数字に出るには何か理由がある。僕は「DH」がかなりの割合を占めていると考えます。
例えばパ・チーム主催の9試合で、指名打者に入ったのは前川選手が4試合、嶋村選手3試合、ディベイニー選手と福島選手が1試合。計27打数3安打、1打点で、12球団ワーストの打率・111でした。誰が役割を担うのか固定できなかった一方、相手は専門で力を発揮する打者がいる。ここに難しさがあります。
投手も同様。「打者が投手を育てる」とも言われますが、セの速球派が打ち込まれるシーンが目立ちました。投打ともにタイガースはリーグNo.1の戦力だと自負していますが、今年はどのチームも嫌がっていない印象を受けました。試合を見ていてもリーグ戦では、相手が阪神を警戒する雰囲気が伝わってきます。
特にソフトバンクとの3連戦がそうですが、打者も投手も自信を持って戦う姿が印象的でした。セも来季からDH制が導入されます。適任になり得る選手を育てたり、補強で獲得していくでしょう。慣れや経験があれば埋まる力の差で、来季以降は戦い方もガラッと変わってきます。ただ、今シーズンの阪神が目指すのは日本一。ここからは「パ・リーグをどう倒すか」を、考えながら戦うことも必要になります。
藤川監督も「ペナントを取るのが最大の目標」と話す通り、まずはリーグ戦再開で一気に抜け出したいところです。DeNA相手に連勝しましたが、リーグでの戦い方、勝ち方を藤川監督は熟知していると思います。監督に任せていれば大丈夫だと思いますし、阪神はそれくらいのチームを作り上げています。リーグ優勝、連覇は揺るぎないものと考えますね。
その中で後半戦のキーマンとして、近本選手、大山選手に期待します。3番の森下選手、4番の輝がリーグを代表する打者として、主要部門の成績で1、2位を争っている中で、リードオフマンを担う近本選手の早期復活と2人の後ろ、5番打者の存在感が打線を支えています。大山選手にしかできない役割。同学年2人のバットが今後のカギになりそうです。
また、投手では下村選手に期待します。デビュー戦登板も近くなってきたようですが、SGLで彼の動きを見ても身体能力は超人級。かなりのポテンシャルを秘めています。高橋投手を筆頭に村上投手、才木投手らが支えていますが、新戦力が入ってくることで、チームもさらに活性化していきます。さあ、楽しみな7月になりそうですね。
