阪神・森下 プロ初サヨナラ弾「これが行かなかったら甲子園を恨む」完璧11号 最大7点差から大逆転 3年前プロ初サヨナラ打の日

 「阪神8-7中日」(20日、甲子園球場)

 雨上がりの甲子園に歓喜の光景が広がった。阪神・森下翔太外野手(25)がプロ初のサヨナラ弾を放った。7-7の九回先頭で11号ソロを左翼席へ突き刺した。最大7点ビハインドをひっくり返す大逆転のルーズベルトゲーム。チームは2連勝で首位・ヤクルトと0・5ゲーム差に迫った。

 一筋の光が伸びるかのように、雨上がりの夜空に白球が放たれた。プロ初のサヨナラ弾で描いた衝撃のフィナーレ。本塁手前で雄たけびを上げた背番号1が、ウオーターシャワーの中に消える。立石よ、これがドラ1だ-。びしょぬれになって現れた森下は、藤川監督と熱い抱擁を交わした。

 「結果は出てなかったですけど、内容は悪くなかった。小さくなりすぎず、自分のスイングっていうのを心がけました」

 0-7から追いつき、迎えた九回先頭の打席。3ボールからフルカウントまで持ち込まれたが、「すごい冷静ではあった」とゆとりがあった。牧野が投じた真ん中147キロを一閃(いっせん)。角度19度ながら驚異の速度179キロを記録した打球は、一直線で左翼席へ突き刺さった。

 「最高の感触でした。これが行かなかったら甲子園を恨むと思ってました」。冗談交じりに言ったが、その分、大きな収穫を得た今季11号ソロ。「あそこまで打球速度が出てくれれば、あの角度でもいけるっていう。自分の力への自信っていうのは今日のホームランで学べた」。3年前のこの日はくしくも、ルーキーイヤーにプロ初のサヨナラ打を放った記念の日だ。

 豪快なスタイルが魅力だが、決しておごりはない。常に自分を俯瞰(ふかん)し、発する「まだまだ」の言葉。痛感したのが、3月に出場したWBCだった。ベネズエラとの準々決勝で一時逆転3ランを放つなど世界を相手にする中で大きな自信を得たが、森下は「まだまだだなっていうところの方が強いですね」と言い切る。「それはやる前から分かってましたけど、より明確に分からせてくれた大会だった。自分のことは一番自分が理解しているので」。満足したら終わり。未熟さや力不足と向き合うことができるからこそ、さらなる高みへ突き進める。

 前夜に続いて、森下、佐藤輝、大山、立石が並んだ打線。劇的な一発で2戦連続の“ドラ1カルテット”による全員安打を完成させ、5カードぶりの勝ち越しを決めた。「全員が束となったゲームではあったんで、いい勢いに乗ってくれたらなと思います」。球団初のセ・リーグ連覇へ-。背番号1が、その中心にいる。

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