阪神・藤川監督「また明日です」 セ最速100勝ならず 痛かったバント失敗、拙攻連発で今季ワースト15残塁

 「阪神2-2広島」(25日、甲子園球場)

 超満員のスタンドを背に、阪神・藤川監督が会見場に姿を見せた。夜空が広がるグラウンドから、スタンドのため息が押し寄せてくる。試合時間は今季両リーグ最長の4時間58分。負けなかった。だが、勝てなかった。再三の好機であと一本が出ず今季ワースト15残塁。細かなミス、ミスに泣いた。

 「粘った試合?そうですね…」。わずかに擦れた声を絞り出した。初回、1点を先制された直後の攻撃。安打で出塁した近本が中野の捕ゴロの間に二塁に進むと森下の死球、佐藤輝の四球で満塁とし、大山の左犠飛で同点とした。流れるような攻撃も二回以降、徐々に歯車が狂っていった。

 この回、先頭の坂本が三塁・佐々木の失策で出塁。さらに続く小幡の打席で初球、意表を突く盗塁で二塁を陥れた。だが、ここで小幡は空振り三振。四回も無死から高寺の遊撃内野安打、坂本の四球で一、二塁を作るも、小幡が空振り三振に倒れた。続く打者は投手の村上。犠打や進塁打も選択肢になるが、結果的に勝ち越し機を逸した。

 初回失点の村上は、毎回のように走者を置きながら、粘りを見せ追加点を許さなかった。指揮官も「ゲームをきっちりと我慢しながら作ってくれていましたから」と評価する内容。なんとか援護しようと六回、先頭の大山が中前打で出塁した。ここで続く高寺に犠打を指示したが、2球続けてファウルで失敗。ヒッティングに切り替え、最後は空振り三振に倒れた。

 1点勝負になった試合展開で、相手も簡単に進塁を許さない。延長十一回には先頭・近本が中前打で出塁したが、続く中野が犠打失敗で捕ゴロ併殺に倒れた。大量失点を喫した前カードのDeNA2連戦から、重苦しい試合展開が続いている。

 通算166試合目の指揮を執ったが、節目の100勝は三度、足踏みとなった。167試合で到達した原辰徳監督(巨人)を超えるセ・リーグ最速記録はならなかったが、以前から「全く意識はない。ファンの方に六甲おろしを歌ってもらえるのが喜び」と話すように、個人の数字に関心は示さない。「また明日です」と藤川監督。スタンドの歓声を活力に、勝利だけを目指して采配を振る。

 ◆セ最速タイなるか 藤川監督の通算100勝はお預けとなった。26日広島戦に勝てば、昨年の就任から通算167試合目での到達。原辰徳監督(巨人)と並び、セ・リーグ最速となる。

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