阪神・福島“新鮮力打”栗林撃ちプロ初マルチ 3戦連続左翼スタメン応えた!フルイニングで存在感
「広島2-1阪神」(5日、マツダスタジアム)
若さあふれるプレーがチームに勢いをもたらした。阪神はサヨナラ負けで連勝が3でストップも、福島圭音外野手(24)が好投の広島・栗林を相手にプロ初のマルチ安打をマーク。今回の広島3連戦はすべてフルイニング出場を果たした中、7日からは甲子園でのヤクルト3連戦。聖地を熱く沸かせるプレーに期待がかかる。
静まりかえった猛虎打線の中で、ひときわまばゆい輝きを放ったのは福島だ。栗林から長打を含む、プロ初のマルチ安打をマーク。3戦連続左翼スタメンでの起用に応えた。
1打席目は1点を追う三回1死に巡った。チームが先発右腕に完全に抑え込まれていた中、初球のフォークでいきなりスイングを仕掛けた。「自分のスイングをすることをしっかり心がけました」。栗林との対戦経験がなかったからこそ思い切りよく振れた。打球は一、二塁間を破り、チーム初安打をもたらした。
続く打席は六回先頭。今度は2球目を捉えると、左翼線沿いへの際どい打球はフェアゾーンに落ちる。俊足の男は悠々セーフとなり、二塁打でチャンスメークを果たした。塁上では謙虚に小さく両手を掲げた。
その後、犠打で三進。近本が一ゴロを打った際には勢いよく本塁に頭から滑り込んだが、タッチアウト。前日の九回には、中野の同点打で二塁から好走塁で生還していた中、その再現とはならなかった。だが、新顔とは思えない思い切りの良さと攻めの姿勢で、相手バッテリーを最後まで追い詰めた。
好投手から2本の安打を放ち、「(自信に)なると思います」と笑顔。積極的なプレーで存在感を示した。先月に支配下登録されたばかりだが、今回の3連戦ではフルイニング出場を果たした。前日には中断を挟んで5時間もの大激闘を経験。「やっと落ち着いて試合に入ることができるようになってきた」と、1軍の舞台にも慣れてきた様子だ。
この日は敗れたが、チームはカード勝ち越しを果たし、開幕からの3カード連続勝ち越しと好調。佐藤輝、森下ら勢いのある長距離砲を軸に、福島ら若手が下位打線から突き上げるからこそ、虎は強い。
火曜日からは支配下登録後初となる、聖地・甲子園での3連戦。首位・ヤクルトとの対戦となる。「普段通りにしっかりと自分のプレーをできるようにという感じです」。たゆまぬ努力の末につかんだチャンスを決して離しはしない。福島らしい全力プレーで聖地を沸かせる。
◆福島 圭音(ふくしま・けいん)2001年10月6日生まれ、埼玉県出身。171センチ、69キロ。右投げ左打ち。鳥谷敬に憧れ、聖望学園に進学。白鷗大を経て23年度育成ドラフト2位で阪神入り。名前は母・真由美さんがケイン・コスギの大ファンだったことが由来。
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