阪神・才木 自己最速158キロで雪辱初星 昨年泣いたホーム開幕今年は笑った「ホッとしてます」

 5回、石上を打ち取り声を上げる才木(撮影・田中太一)
お立ち台でポーズを決める佐藤輝(左)と才木(撮影・西田忠信)
勝利後、才木(左)とハイタッチする佐藤輝(撮影・西田忠信)
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 「阪神4-1DeNA」(31日、京セラドーム大阪)

 お立ち台でニコッと笑った。今季初先発の阪神・才木は6回1失点の好投。昨年のホーム開幕でやられた相手にリベンジを果たした。「ホッとしてます。勝てて良かったです」。苦しみながらも今季の1勝目をつかんだ。

 鬼門を乗り越えた。2-0で迎えた六回、先頭の筒香に右翼席へソロを被弾。球場がため息に包まれ、嫌な記憶がよみがえった。昨季もホーム開幕戦を任されていた才木。同じ球場で相手もDeNAだった。その際は六回に崩れ敗戦投手に。ベンチで涙も流した。

 ただ、今年は違った。被弾直後、佐野に内野安打を許したが、山本を併殺打に打ち取り2アウト。最後はヒュンメルを150キロの直球で三振に仕留め、力強く拳を握った。「去年はあんまりいいスタートが切れなかったですけど、今年はチームも個人的にも勝ちがつきましたし、良かったと思います」とうなずいた。

 今季の初登板。気合が入っていた。初回には自己最速の158キロを計測するなど、直球は150キロ台後半を連発。「力み散らかしてました」と苦笑いを浮かべたが、「まあ開幕なんで、こんなもんじゃないですか」と流れに身を任せた。毎回走者を背負ったが、粘って試合を作った。

 これまでの自分を超えていくのが、才木のモチベーションだ。昨季終了後、ポスティングでのメジャー挑戦を球団に直訴するも実現せず、阪神に残留した。ただ、「向こう(メジャー)に行こうが、こっちに残ろうが、やることは変わらないです。常に自分が成長するには、どうしたらいいかってところなので」と、すぐに気持ちは目の前のシーズンに向いていた。

 オフには変化もあった。これまでの自主トレとは異なる、低酸素トレーニングを導入。スタミナ面やリカバリー要素も踏まえた、新たな取り組みだった。投手・才木としてのレベルを上げることに時間を注いだ。

 自身のシーズン最初の登板で3年ぶりの白星を飾り、チームを3連勝に導いた。好スタートを切った右腕が、セ界を圧倒していく。

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