阪神・村上 甲子園に「村上シート」設置 故郷・南あわじ市に恩返し「何かを始めるきっかけになれば良いなと思って」
2年連続の開幕投手に指名された阪神・村上頌樹投手(27)が4日、今季から甲子園で行われる公式戦を対象に、「村上シート」を設置すると発表した。「ふるさと応援大使」を務める兵庫・南あわじ市の子どもたちを各試合4人ずつ招待。故郷に恩返しするために一層の覚悟を持って腕を振る。この日は甲子園で投手指名練習に参加し、今年2度目の実戦登板が見込まれる6日のソフトバンクとのオープン戦(甲子園)へ向け調整した。
今でも覚えている。大きなタテジマの背中、4万人超えの観衆が放つ熱気。カラフルなジェット風船が宙に舞う光景は、淡路島から聖地に訪れた野球少年の心を躍らせた。「より一層、プロ野球選手になりたいな、という気持ちになったので」。同じように「ワクワクする」体験を故郷の子どもたちへ-。村上が腕を振る理由が、一つ増えた。
今季から「村上シート」を設置することを発表。甲子園での公式戦を対象に、三塁側SMBCシート4席に同郷の子どもたちを招待する。「野球でも良いですし、他のスポーツでも良いので、何かを始めるきっかけになれば良いなと思って」と思いを明かした。
今オフに帰省した際には、南あわじ市内の母校・賀集小学校を訪問。地元の少年野球チームが合併することを見聞きし、少子化や野球人口の減少を実感した。プロ2年目から同様の活動を続けている、淡路島の先輩・近本にも助言をもらい、かねて思い描いていた「恩返し」を具現化。「良い試合を見せられたら良いなと思います」と子どもたちが夢を持つきっかけになるような、さらなる活躍を見せる。
27日・巨人戦(東京ド)の開幕本番へ向けて、準備も順調だ。この日は50メートルの距離でダッシュを行った後、ブルペン入り。ちょうど同戦の3週間前となる6日にソフトバンクとのオープン戦に先発する予定だ。前回は、春季キャンプ中の2月22日にヤクルトとのオープン戦(浦添)に先発して2回無安打無失点、1四球。関西に戻り、今年2度目の実戦となる。「イニングは少し伸びるんじゃないかなと思う。甲子園で投げるのが久々なので、全球種でストライクを投げられるように」とテーマを設定した。
相手も申し分ない。ソフトバンクと戦った昨年の日本シリーズでは、第1戦に先発して7回1失点で白星発進を導くも、1勝3敗で迎えた第5戦で救援登板し、野村に決勝ソロを被弾。2年ぶりの日本一を逃した。それ以来の対戦に「本当に良い相手だと思うので、気を抜かず。しっかり抑えて自信になるように」と右腕。故郷への思いを背負い挑む今季へ、弾みをつける投球を見せる。
◆村上の昨年日本シリーズ 昨年の日本シリーズは阪神とソフトバンクが激突。村上は第1戦で先発して7回6安打1失点でチームを白星発進へ導いた。ただ、チームが1勝3敗で王手を懸けられて迎えた第5戦はスコア2-2の同点で延長戦へ突入。村上が延長十回からリリーフ登板したものの、延長十一回に野村から決勝ソロを浴びてチームは敗戦。日本一を逃した。
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