うわー!阪神・佐藤輝 絶叫死球からのキャンプ最多16発 しばらく立てなかったのに、WBCへワクワク調整
「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)
阪神の佐藤輝明内野手(26)が6日、フリー打撃で今キャンプ最多16本の柵越えを放ち、スタンドのファンを沸かせた。右脚に死球を受けてヒヤッとする場面もあったが、回復後に快音を連発。7日はシート打撃、8日は今春初実戦となる日本ハムとの練習試合(名護)に出場する予定。3月のWBCへ向けて調整が前倒しになる中、テルの仕上がりは上々だ。
「うわー!」。メイングラウンドに佐藤輝の絶叫がこだました。右脚に打撃投手のボールが当たって倒れ込むと、しばらく立ち上がることができない。トレーナーとともにベンチ裏に下がる姿にスタンドはざわついた。
昨季、異例の死球ゼロで本塁打王に輝いた大砲にとって“2年ぶり”の死球だった。「痛いです」と久々の痛みに顔をしかめたが「全然(大丈夫)です」と大事には至らず。治療を経て元気にグラウンドに戻ってきた。
宜野座は朝から曇天に包まれ、時折雨も降る不安定な天候だったが、佐藤輝を待っていたかのように雲が切れ、強い日差しが差し込んできた。予定より後の組で打撃練習を再開すると、力が抜けたようにバットを振り抜く。バックスクリーン直撃弾を放つなど、柵越え連発。最後も豪快な一振りで締め、終わってみれば今キャンプ最多16発を放った。「いいんじゃないですか」。アクシデントを乗り越え、本人も納得のスイングができた。
最大の魅力であるホームランは、子どもたちの未来につながっている。この日、小児がん患者の支援団体「ゴールドリボン・ネットワーク」への寄付を発表。昨季は40本塁打を放ち、400万円が寄付された。2023年からこの活動を始めており、合計寄付額は800万円に到達。「子どもも好きですし、ちょっとでもサポートできたら」と、今季も多くのアーチを描くことを誓った。
気持ちがたかぶる発表もあった。3月のWBCに出場する各国のロースターが公示され、米国代表には、ヤンキースのジャッジやフィリーズのシュワバー。ドミニカ共和国代表にはメッツのソト、ブルージェイズ・ゲレロといった豪華な名前がズラリと並んだ。
侍ジャパンにとって強力なライバルとなるが、佐藤輝の仕上がりは上々だ。本番に合わせてやや早めに調整し、7日はシート打撃に参加予定。8日の日本ハムとの練習試合にも出場する方向で準備を進めている。「スイングとタイミング。あとはスイッチを入れてね、(実戦の)想定というか打席にどんどん慣れていくことをしたい」と狙いを持って投手と対峙(たいじ)する。世界の超一流スラッガーと戦う大舞台へ、虎の大砲は本番モードに突入していく。
◆佐藤輝の春季キャンプ初実戦
2021年2月4日 紅白戦で“実戦デビュー”。「1番・左翼」で先発出場して結果は二ゴロ、一ゴロ、三振の3打席無安打に。「次につなげていきたい」。
22年2月5日 紅白戦に「4番・右翼」で先発出場。二回の第1打席で藤浪から本塁打を放つなど3打数2安打1打点。「いい感じで振れたと思う」。
23年2月11日 「1番三塁」で紅白戦に先発出場して2打数無安打1四球。
24年2月11日 「1番・三塁」で紅白戦先発出場。中前打と左前打で2打数2安打。「積極的に打った結果」。
25年2月8日 紅白戦で「3番・三塁」で先発出場。結果は遊直と三振で2打数無安打。翌9日の紅白戦では右翼へ推定120メートルの特大2ランを披露。「ちょっと、やったあって感じです」。
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