阪神・岩崎 ウマ年の誓い 先行逃げ切りで連覇→ソフトバンクにリベンジして日本一「何回も負けていられない」
阪神の岩崎優投手(34)が18日(日本時間19日)、2026年の午(うま)年に日本一奪回を誓った。この日は「ジュラシック・ワールド」「ゴジラ」など、映画のロケ地でもあるクアロア・ランチで乗馬を初体験。「日本シリーズで負けて終わったのは悔しいですから」と雪辱を募らせる。まずはぶっちぎりの開幕ダッシュからの先行逃げ切りで球団史上初のリーグ連覇を成し遂げ、昨年と14年の日本シリーズで敗れたソフトバンクにリベンジする。
山間に広がる雄大な草原を馬に乗って走る。「ジュラシック・パーク」のシリーズ作や「ゴジラ」「ジュマンジ」など、超人気映画も撮影されたロケ地。マウンドではポーカーフェースの岩崎も、初めて体験する乗馬には少し高揚した表情だ。26年は午年。12年前を思い出していた。
「早かったですね、振り返るとね。あの時は12年もプロで野球ができるとは、思ってなかったですから」。ドラフト6位で入団したプロ1年目のシーズン。先発として同期入団の梅野とコンビを組むなど、初登板初勝利を含む5勝4敗のスタートを切った。あれから11年の時を経て、立場、役割を変えながら、第一線で投げ続けている。
初年度はシーズン2位から下克上で日本シリーズに進み、40人枠には入ったが、登板機会なくソフトバンクに敗れた。「記憶はないですね。出そうにもなっていない。何も感じられなかった」という悔しさが2年目の原動力。23年はオリックスを倒して日本一になったが、今季は再びソフトバンクを相手に辛酸をなめた。雪辱の思いは募る。
「やっぱりああいう形で負けて終わったのは悔しいです。自分だけじゃなくて、みんな思っていることだと思います」
藤川監督は岩崎に絶大な信頼を置き、既に来季の抑え起用を明言している。チームスローガンは「熱覇」。常夏の日差しを浴び、心は熱く燃えている。「今はまだ一年でも長く現役でやりたい。でも結果を残さないといけないので」。与えられたポジションを守り抜くために「一年一年しっかり勝負して、数字を出したい」と現在地を見つめる。
まず目指すのは球団史上初のリーグ連覇。馬好きで競馬が趣味の左腕は「いいスタートを切って逃げ切りたい」と、開幕ダッシュからの独走Vを狙う。さらに見据えるのはその先だ。「ホークスと対戦するか分かりませんが、そうなった場合に何回も負けていられない。しっかりと勝たなきゃいけないです」。絶対的な守護神として、鷹にリベンジを果たすつもりだ。
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