阪神 掛布雅之OB会長 横田さんへの指導を回想「最後のプレーは勝ち取った奇跡」 映画の舞台あいさつに登壇
阪神の掛布雅之OB会長(70)が7日、大阪市内で、28歳の若さで亡くなった元阪神・横田慎太郎さんの生涯を描いた映画「栄光のバックホーム」の舞台あいさつに登壇した。新人時代の14年、15年は打撃コーディネーターとして、16年には2軍監督として横田さんを指導。球団OB・藤田平氏や平成唯一の三冠王・松中信彦氏からも助言を受けつつ、チーム練習後にはマンツーマンで素振りに取り組んだという。「嫌な顔ひとつせず。一生懸命、手を抜かず120%やって明日の試合に備えていた」と野球に向き合う真摯(しんし)な姿勢を振り返った。
「足の速さ、ボールを捕る力、投げる力は素晴らしいものがありました。不細工なスタイルなんですけど、それが確立すると個性に変わるんです。あのスタイルでクリーンアップで活躍すれば、とんでもないスーパースターになったと思う」と今は亡き才能を惜しんだ。「なぜ横田から野球を奪うのか。野球の神様は酷。最後のプレーは神様が与えた奇跡じゃなくて、横田が勝ち取った奇跡」。タイトルになった引退試合での勇姿を思い起こしていた。
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