阪神・佐藤輝“サトテル杯”開催プラン「やるならね、もちろん西宮」故郷に恩返しへ 甲東小学校で野球教室

 阪神の佐藤輝明内野手(26)が30日、西宮市立甲東小学校で「佐藤輝明後援会主催 佐藤輝明野球教室」に富田蓮投手(24)とともに参加した。出身の甲東ブルーサンダースなど、8チーム53人の少年少女に温かく指導。地元の西宮市を盛り上げるため、将来的な「佐藤輝明杯」の開催を前向きに検討した。

 目を輝かせる少年少女の前で、佐藤輝は熱いエールを届けた。「うまくなったら、もっと野球が楽しくなる。うまくなってください」。圧倒的な数字を残し、今季のMVPに輝いた男の言葉は心に染みる。子どもたちから元気な返事をもらうと、自然に笑みがこぼれた。

 今季は40本塁打、102打点で2冠。打撃だけではなく、ゴールデングラブ賞も受賞するなど、走攻守でリーグ優勝に貢献した。「個人的には結果もある程度残った。そういう意味では楽しいシーズンになったかなと思います」。楽しいという感覚を経験できたからこそ、子どもたちにも楽しむことの大切さを説いた。

 年々、野球人口は減少している。一人でも多くの人に、少しでも野球の楽しさを知ってもらうことはプロ野球選手の使命でもある。「そのためにはプレーもそうですけど、こうやって教える機会も作っていきたいなと思います」。プロ入り後は毎年、子どもたちとの交流の場を設けてきた。来年以降は新たなプランも模索している。

 そのひとつが「佐藤輝明杯」のような大会を開催すること。当然、自身が生まれ育った西宮市での実現を考えている。「西宮で育って、西宮のチームにいたんでね。やるならね、それはもちろん西宮」。佐藤輝主催の大会となれば、野球少年少女にとっても大きな目標となる。

 この日は守備と打撃について助言した。守備では「片手で捕ってもいい」と面白い視点で技術を伝えた。打撃は「芯で当てよう」とテーマを設定し、身ぶり手ぶりで指導。すぐに飛距離が伸びる小学生もおり、有能コーチぶりも光った。濃密な2時間。「楽しく野球ができて良かった」と逆にパワーももらった。

 名実ともに日本を代表する選手になった。だからこそ、可能性が広がる夢プラン。「考えます。西宮でね」。佐藤輝がプロ野球選手として、次のステージに進もうとしている。

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