阪神“球児流”投手陣クロカントレ 1周約1・4キロ高低差約50メートルのコース×4に「キツかった」の声

 クロスカントリーで球場の出店前を疾走する工藤
 走り終えた選手に語りかける藤川監督(右から3人目)=撮影・北村雅宏
 走り込む工藤を見る藤川監督(奥中央)=撮影・北村雅宏
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 「阪神秋季キャンプ」(12日、安芸)

 阪神の藤川球児監督(45)が12日、体力強化を目的に考案した新メニュー「クロスカントリー」を投手陣に課した。サブグラウンドを周回した後に、安芸市営球場の名物である急勾配の階段と坂を駆け上がる、1周約1・4キロで高低差約50メートルのコースを4周。沿道の虎党から声援を浴びながらの超ハードトレーニングとなった。ブルペン入り後に臨んだメンバーも多く、「キツかった!!」と異口同音にへばりきった。

 発案者である藤川監督は、「反復練習する体力が必要。技術を磨けるような期間というのは人間には限られているので」と指摘した。体力十分の若手時代に追い込む必要性を訴え、「若い時にやった鍛錬を、体が動かなくても頭で動かせるようになるのが、ベテランになっていける選手」と主張。「選手寿命の長い選手になるためには、この時期がすごく大事」と若虎にハッパを掛けた。

 試練のクロカンはブルペン投球が長引いた工藤以外で一斉スタート。21分30秒で1着だった富田は「階段もキツいですし、その後の坂が乳酸がたまってキツい」と漏らしつつ、「いろんな体力のつけ方はあると思うんですけど、こうやってつける体力もすごくいい」と効果に期待した。“球児流発想”で生まれた新メニューが、息の長い選手育成の礎となる。

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