阪神・木下 飛躍へ“新ツーシーム”習得中 フェニックスLで手応え、苦手右打者にも有効「精度を高めていけたら」

 阪神2軍の注目選手を取り上げる企画「飛び出せ大物」。第12回は木下里都投手(24)を取り上げる。右腕はみやざき・フェニックスリーグから秋の課題として「2種類のツーシーム」の習得に取り組んでいる。高知県安芸市で始まった秋季キャンプの初日はブルペンに一番乗り。実りの秋とするために、努力を重ねる24歳に迫る。

  ◇  ◇

 1年目の木下にとって今季は充実したシーズンとなった。1軍では11試合に登板し、防御率3・29。初ホールドもマークした。直球の平均球速は154キロ。変化球はツーシームと変化の大きいスライダーを操る。2度の出場選手登録を経て、8月に抹消されて以降は2軍で鍛え直すことになったが、経験した1軍登板が大きな力となった。「余裕は出ますよね。1軍の選手の練習も見ることができて、自分に足りないところも分かります」と感じた課題の修正を図っている。

 右腕にとって秋のテーマは明確だ。それは「2種類のツーシームの習得」。これまでは左打者への決め球に使っていたという従来のツーシーム。ベース板で鋭く下方向へ変化するため空振りが取りやすい。左打者に対しては特に有効だった。そしてフェニックス・リーグから投げ始めた新ツーシームは「カウントを取ることに使います」。握りを狭めて、変化幅を小さくする。これによりファウルでカウントが取れる。ツーシームを投げ分け、打者との対決を有利に運ぶ算段だ。

 きっかけは右打者に対しての苦手意識だった。1軍では右打者からの被打率が・357と高く、従来のツーシームは右打者の反応が悪かった。新ツーシームは「フェニックスで投げている感じは感覚がいいです。右に対しても使える。もうちょっと精度を高めていけたら」と本格的な武器となる手応えがある。

 秋季キャンプでも継続して取り組む。初日はブルペンに一番乗りで80球を投じた。今キャンプではブルペンに投手用の遅延再生カメラを設置。7秒遅れでモニターに投球映像が再生されるため、すぐに投球フォームを確認することができる。「(2種類のツーシームで)腕の出方やフォームが違わないかを見ながら」と1球ごとに確認。「今から試合はないので、長い目でやりたいことを練習していけたら」と力を込めた。

 藤川監督は来季への課題として「右の速球派リリーフの台頭が必要」とメッセージを発した。木下はなんとしてもこの枠に滑り込みたい。「やらないとなと思います。来年はやっぱりとにかく上(1軍)で投げたい」と奮起。新たなツーシームで自らの可能性を広げていく。

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