阪神・佐藤輝 福岡での日本S7戦全敗も「関係ない」 失投見逃さない「どのピッチャーでもチャンスはある」
阪神の佐藤輝明内野手(26)が21日、日本シリーズの相手がパ・リーグ王者のソフトバンクに決まり、「どのピッチャーでもチャンスはあると思う」と意気込んだ。みずほペイペイドームでの日本シリーズは、過去7戦全敗だが「関係ないでしょ」と一蹴。セ界最強打者が強力投手陣を打ち砕き、2年ぶりの日本一を導く。
ようやく日本シリーズの相手が決まり、佐藤輝はイメージを膨らませた。ソフトバンクの強力投手陣攻略へ、ひと振りで仕留めることがテーマになりそうだ。
「どのピッチャーでもチャンスはあると思う。その1球を見逃さないように、しっかり準備したいと思います」
ソフトバンクはCSでMVPに輝いたモイネロを筆頭に、有原、上沢、大関と2桁勝利カルテットを擁する。さらにはリリーフ陣も松本裕、杉山ら剛速球の投手がそろう強力な布陣。6月に甲子園で行われた交流戦では1勝2敗でカード負け越し。佐藤輝は3試合連続安打を放ったが、13打数3安打の打率・231、0本塁打、1打点。チームも3試合で計5得点と苦しい戦いを強いられた。
好投手に失投は多くない。その1球を逃さないことが重要だと、誰よりも理解している。振り返れば、2年前の日本シリーズ第1戦。0-0の五回に、オリックス・山本由伸から突破口を開くヒットを放ち、難敵の攻略、勝利につなげていた。
最短で日本シリーズ進出を決め、対戦相手の決定を待った3日間。パ・リーグのCSも欠かさずチェックしていた。ここからの時間も大事に使う。「データを見たり、映像を見たり、しっかり準備したいと思います」。普段対戦の多くない投手も徹底研究する。
阪神にとって鬼門突破が鍵を握る。今シリーズは、敵地での2連戦から幕を開ける。ダイエー時代も合わせ、2003年、2014年と、みずほペイペイドームでは7戦全敗。いずれも目の前で日本一を決められてきた屈辱的な思い出が残っている。それでもそんな過去は「関係ないでしょ」と一蹴。今年は個人としてもチームとしても、相手を上回る確かな自信がある。
CSファイナルSでは、第3戦で先制3ランを放つなど、3試合で打率・455、1本塁打、5打点と大暴れ。シーズン同様、勝負強い打撃でチームをけん引した。
この日は甲子園で行われた全体練習に参加。サインプレーの練習では、デュプランティエともコミュニケーションを取って動きを確認。その後は、室内で黙々とバットを振り込んだ。刻一刻と迫る頂上決戦。「変わらず動いて、休むときは休んで、しっかりやりたい」。虎の主砲は泰然自若でその時を待つ。
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