阪神・藤川監督「荒々しく向かっていこう」ナイン訓示 敵地開幕日本S「乗り込む気持ちを準備するのは易しい」
阪神は18日、甲子園球場でCSファイナルS突破翌日では異例の全体練習を行った。藤川球児監督(45)は練習前に選手、スタッフを前に訓辞。25日に開幕する日本シリーズに向け、マツダでの開幕戦で広島を撃破したように、荒々しい姿で敵地に乗り込むと宣言した。またソフトバンク、日本ハムのデータを洗い出し、相手チームを丸裸にするように各部門に強く要望した。
CS突破から一夜明け、ナインは再び甲子園に集合した。日本シリーズ進出を決めても、戦いはまだ続く。練習前、藤川監督は「(相手は)北(日本ハム)か南(ソフトバンク)か分からないけど、荒々しく向かっていこう」などと訓示し、チームの士気を高めた。
CSファイナルSは本拠地・甲子園にDeNAを迎え撃った形だが、今年の日本シリーズは敵地からスタートする。「(CSと)一緒ではない。ビジターなので楽しみ。乗り込む気持ちを準備することは易しい」と余裕たっぷり。敵地・マツダで広島を撃破した開幕戦のように、勇ましい姿で敵地に乗り込む決意だ。
日本シリーズ40人枠をかけたサバイバルはすでに始まってる。今季はリーグ優勝の翌日も、レギュラーシーズン全日程終了翌日も、甲子園で練習を実施してきた。通常は休日にするケースが多いが、藤川監督は「選手の務め」と言い切る。
「現役が終わるまで、努力しないと勝ち残ることはできない。ただそれだけです。それを見て、ゲームの4時間、選手の体を借りる。練習しなければ淘汰(とうた)されるだけですから」
この日、CS3試合で6打数無安打に終わった前川がSGLでの2軍練習に合流。今後は甲子園でのシート打撃だけでなく、一部選手はみやざきフェニックス・リーグに参戦して、南国からアピールすることになる。
選手の見極めと同時に、相手チームの研究も重ねていく。ソフトバンクも日本ハムも、交流戦で戦っただけ。メンバーも変わり、セ・リーグチームのように、データは多くない。「(試合を)見るよりもっと洗い出さなきゃいけないことが多分ある。そんな簡単なもんじゃない」。相手が決まっていなくても「各担当が自分でやること。自分たちで情報を探してやってくれればいい」と“丸裸指令”を強調した。
CSファイナルSを3連勝で突破したため、時間はたっぷりある。最善の準備を尽くし、日本一ロードを歩んでいく。
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