阪神・石井「無失点記録が途絶えました」シート打撃でまさか“失点” CSへ収穫は十分「やりたいことできた」

 石井はヘルナンデスに適時二塁打を許す(撮影・山口登)
 石井はシート打撃で佐藤輝を二ゴロに打ち取る(撮影・山口登)
 ヘルナンデス(手前)に適時打を許す石井(撮影・田中太一)
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 阪神・石井大智投手(28)が12日、甲子園で行われた全体練習に参加し、シート打撃に登板。マウンドから引き揚げると「無失点記録が途絶えてしまいました」と、ちゃめっ気たっぷりに切り出した。

 2死無走者の場面で小幡に146キロの速球を右前にはじかれ、続くヘルナンデスの打席。カウント1-0から142キロの速球を捉えられ、右中間への適時二塁打を浴びた。まさかの連打で4月4日の巨人戦(東京ド)以来、約半年ぶりの“失点”となった。

 今季はNPB記録を更新する50試合連続無失点、球団記録となる49イニング連続無失点でシーズンを締めた。レギュラーシーズンで積み重ねた記録が“途絶え”「次はゼロで抑えられるように頑張ります」とニヤリと話した。

 9月28日の中日戦(甲子園)以来、2週間ぶりの実戦で収穫も得た。先頭の佐藤輝を2球で追い込んで一ゴロに仕留め、近本はフルカウントから遊ゴロ。「(投球のテーマは)言えない」とけむに巻いたが、虎の主力をきっちり抑えて「やりたいことはできました」と充実の表情を浮かべた。

 「マウンドに慣れるためなので大丈夫です」と藤川監督。石井への信頼が揺らぐことはない。15日に始まるCSファイナルに向け、万全に仕上げていく。

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