阪神OB会長・掛布雅之氏「プロ野球はもっとワガママな野球であっていい」 江川卓氏とトークショー

 阪神OB会長の掛布雅之氏(70)が28日、巨人OBの江川卓氏(70)と、都内で行われた「週刊ベースボール創刊4000号記念企画トークショー」に出演し、ファンをひきつける「個人の対決」が増えることを熱望した。

 互いをライバルとして認め合い、名勝負を繰り広げてきた2人。掛布氏は「チームの勝敗を超えて、江川対掛布の野球をやらせてもらう環境があった」と真っ向勝負を振り返り、江川氏も「打たれるか、三振を取るか。楽しかった」と同意した。

 掛布氏はその上で「今はチームが勝つためにやる野球がベストという考え方。プロ野球はもっとワガママな野球であっていい。今の選手はまじめ過ぎる。もっと個人のレベルを上げるためにも、個人レベルの対決をもっと見たい」と訴えた。

 江川氏とは185打席で対戦し、打率・287、14本塁打、21三振。「最高の投手だし、江川という存在があったからあれだけやれた。彼のストレートを打たなきゃいけないと振ってた。技術を上げてくれた」と、切磋琢磨(せっさたくま)したライバルに感謝していた。

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