【福原忍氏の眼】阪神・才木 前回の危険球退場の影響あったかもしれないが立て直すのが早かった 次につながる
「阪神0-1中日」(14日、甲子園球場)
阪神は拙攻で2連敗を喫した。この日は近本が前夜の死球の影響で今季初のベンチ外。中野が1番、熊谷が2番、井坪が「8番・中堅」に入ったが、打線は相手先発の大野に苦戦した。先発の才木は7回7安打1失点の粘投もリーグトップタイの13勝目はならず。2番手の工藤は6月4日の日本ハム戦以来の1軍登板で最速159キロをマークするなど中軸を三者連続に抑えた。デイリースポーツ評論家の福原忍氏は才木について「二回にピンチを切り抜け立ち直った。次につながる」と指摘した。
◇ ◇
力の才木投手と技の大野投手といった素晴らしい投手戦でした。才木投手は初回、踏み出した時の体勢が一塁側に流れるような感じで、ボールが指にかかっていないように見えましたが、修正でき始めていた二回にピンチを切り抜けたこともあり、立ち直りました。
立ち上がりというのは、誰であっても力みがあるもの。その上でこの日は前回の危険球退場の影響もあったかもしれないですが、立て直すのが早かったところはさすがでしたね。
悔やまれたのは七回1死三塁で石伊選手に初球を打たれた場面です。相手が何をしてくるかという状況で、坂本選手が外のボール気味に構えたのは1球様子を見たかったからなのかなと。そこに投げきれずに打たれてしまったわけですが、この1失点だけでしたし、引きずることなく切り替えて、次の登板やポストシーズンにつなげてもらえればと思います。
工藤投手に関しては、やはりボールの強さが魅力ですよね。ただ、勢いだけでは乗り切れないところが出てくると思いますし、この日に1軍で投げた経験を、今後に生かしてもらいたいですね。
野球スコア速報
関連ニュース





