阪神・佐藤輝V弾 岡田も金本も超えた!36号&バンテリン7発 CS進出確定!マジック「4」に
「中日5-7阪神」(4日、バンテリンドーム)
偉大なレジェンドを超えた。阪神の佐藤輝明内野手(26)が初回、右翼席へ先制の36号2ランを放った。バンテリンドームで今季7本目の本塁打となり、2005年に金本知憲がマークした6本を上回る球団記録となった。さらにシーズン36本塁打は1985年・岡田彰布の35本を上回った。チームは3位以内が確定し、13度目のクライマックスシリーズ(CS)進出が決定。優勝マジックは2つ減り、「4」となった。
規格外のパワーでフェンスを越してみせた。佐藤輝が弾丸ライナーで先制の36号2ラン。「ネルソンが先発というところで、初回から先制できたのは良かったです」。来日初先発の助っ人右腕を援護。名古屋での今季最終戦を豪快な一発で締めくくった。
初回2死一塁。追い込まれながら、涌井の内角低めのカットボールにうまく反応した。低い弾道でもグングンと加速していく。白球は右翼フェンスを越え、塁審の手がグルリと回った。「入ってくれて良かったです」。2日の中日戦以来、2試合ぶりの一発。2年ぶりの優勝へ向け、4番の勢いは止まらない。
球団でのシーズン36本塁打は1985年の岡田彰布(現オーナー付顧問)を抜いて、単独12位。さらに、バンテリンドームでは今季7本塁打となった。これは2005年の金本知憲の6本塁打を越え、球団新記録を樹立。そんな金本氏は6月に、佐藤輝の本塁打量産を予告していた。
「(40発まで)いく能力は十分、持っているからね。40と言わず、45ぐらいはいく能力は持っているから」
残り20試合を残し、41本塁打ペースでアーチを描いている。金本氏のシーズン最多は2005年の40本塁打。生え抜きの日本人左打者が40本塁打を越えるという、夢が現実になろうとしている。
9月に強いというのも夢を後押しする。昨季は22試合の出場で打率・301、5本塁打、16打点。23年も優勝決定日に一発を放つなど、24試合の出場で打率・344、7本塁打、23打点と暴れまくった。今年も12打数6安打で打率・500、2本塁打、4打点。驚異的なラストスパートをかけている。
試合後、首脳陣とナインは左翼へ歩を進めた。バンテリンドームでの今季最終戦。中野が前に立ち、みんなで帽子を取って頭を下げた。鳴りやまない歓声。「球児、球児」の大合唱から、「いいぞ、いいぞタイガース」と背中を押してくれた。
チームは3位以上が確定し、CS出場が決定。令和以降、7年連続でAクラスは阪神だけだ。2位の巨人も負けて、優勝へのマジックは「4」。13カード連続で負け越しなしの強さを誇り、あとは最後の直線を全力で駆け抜ければいい。「一戦一戦、変わらずに頑張ります」と虎の4番。歓喜の時は、もう目の前だ。
◆バンテリンドームでのビジター選手の本塁打 バンテリンドームでのビジター選手による年間最多本塁打は、2000年に松井秀喜(巨人)が記録した8本。02年のラミレス(ヤクルト)、22年の村上宗隆(ヤクルト)が7本をマークしており、佐藤輝はこの2人の本数に並んだ。阪神としては05年に金本知憲が記録した6本を抜いて単独トップとなった。
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