阪神 熊谷敬宥のプロ1号に藤川監督が優しくほほ笑む 昨年まで代走守備要員→先発抜擢で大きく飛躍 同僚はベンチで驚きの表情

 3回、2ランを放った熊谷(4)に優しくほほ笑む藤川監督(中央左)=撮影・立川洋一郎
3回、2ランを放った熊谷(左)を迎える藤川監督(撮影・北村雅宏)
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 「中日3-5阪神」(2日、バンテリンドーム)

 阪神の熊谷敬宥内野手が三回の第2打席でプロ1号となる2ランを左翼席にたたき込んだ。ベンチではチームメートが驚きの表情を見せる中、藤川球児監督は優しく微笑みながら熊谷の姿を見つめていた。

 三回1死一塁。フルカウントからランエンドヒットの形となった中、低めの変化球に食らいついた。ダウンスイングできれいなスピンがかかった打球はグングン伸びて左翼席へ。うれしいプロ初アーチだ。

 ベンチでは同僚の選手たちが驚きの表情を浮かべた中、藤川監督は微笑みながら熊谷の姿を見つめた。昨年までは守備、代走が主な働き場だった中、指揮官がスタメンに抜擢。打撃でも勝負強さを見せつけ、4割を超える得点圏打率をマークしていた。さらにパンチ力も見せつけるなど、飛躍が止まらないシーズンとなっている。

 試合は阪神が追い上げられるも逃げ切って3連勝。優勝マジックを「6」とした。ヒーローインタビューを受けた熊谷は「まさか入るとは思わなかった。自分が一番ビックリしている」と語っていた。

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