阪神 藤川球児監督が若手を気遣ったワンシーン「このチームじゃ戦えない」と叱責→翌日の練習でタッチ 前を向ける環境に

 「阪神5-4巨人」(31日、甲子園球場)

 阪神の藤川球児監督が試合前練習で前日に厳しく叱責した若手選手を気遣うワンシーンがあった。

 発端は30日のゲーム。試合後に珍しく指揮官が強い言葉を発した。「修羅場をくぐり抜けている選手はそれが当たり前なんですけど、何回も言いますけど、それ以前のお子ちゃまレベルの選手も多いですから」。六回無死一塁の場面で代打で登場した高寺が送りバントを失敗し、投飛に倒れた。

 高寺はアウトになる前に走るのをやめており、投手がワンバウンド捕球すれば併殺を取られる可能性もあった。このプレーに、藤川監督は「単純にバントのフライが上がって走ってないとか」と指摘。アウト後の高寺の様子にも触れ、「その後、1軍の選手と同じように後ろに下がってしまって。自分は逃げてんじゃないと。僕は最高の選手を送り込んだつもりで、グラウンド上に立ってもらっているので。その選手が自分のプレーに少しうまくいかないからって下がっているようではこのチームじゃ戦えないよと」と苦言を呈していた。

 その翌日、練習に姿を見せた藤川監督は外野にいた高寺とタッチをかわした。高寺の表情は神妙ながらも、やや安堵の色がにじんでいた。指揮官が試合後によく口にする「また明日ですね」というフレーズ。プロ野球は毎日、試合がやってくる。失敗した若手選手が少しでも前を向いてプレーできるように。そんな思いを感じさせるワンシーンだった。

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