阪神「M9」点灯から1カ月ついに一桁! 藤川監督「やっぱり頼りになる」佐藤輝&森下アベック打点

 「阪神3-2巨人」(30日、甲子園球場)

 アイブラック兄弟が甲子園に31日ぶりの六甲おろしを響かせた。阪神・森下翔太外野手(25)が初回に自己最多タイの73打点目となる適時二塁打を放つなど今季9度目の猛打賞。佐藤輝明内野手(26)も三回に一時勝ち越しの右前適時打を放つなどマルチ安打。連敗を止め、優勝マジックはついに1桁の「9」。さあカウントダウンや。

 アイブラック兄弟がまたしても甲子園を熱狂させた。2人そろって打点を挙げる活躍で、本拠地で1カ月ぶりの勝利をつかんだ。

 まずは森下が試合を動かした。初回、1死二塁の好機。巨人・井上の直球を捉え、中前へ先制の適時二塁打を放った。「チャンスだったので、全力を尽くしただけです」。懸命に食らいつき、先手を取った。

 これで昨年の自己最多に並ぶ73打点目をマーク。シーズンが残り24試合ある中での数字に「キャリアハイを毎年更新するのがひとつ目標なので、まず達成できたのは、去年よりも成長できてるのかな」と手応えを口にした。それでも「今の結果に満足してないので、まだまだ更新できるように頑張りたい」と視線を先に向けた。

 同点の三回には、1死一塁から左前打を放ち、一時勝ち越しにつなげた。八回には左翼線への二塁打で7月30日の広島戦以来、今季9度目の猛打賞。状態も右肩上がりになっている。

 後輩の活躍に佐藤輝も続いた。1-1の三回、森下がつないで作った1死一、三塁のチャンス。フルカウントから外角の変化球にうまく対応した。「しっかり自分の考えを持って、いいバッティングができたと思います」と右前へ一時勝ち越しの適時打。大歓声の中、何度も強く手をたたき、気持ちをあらわにした。これで5試合ぶりのマルチ安打。九回には失策でピンチを招きかけたが「それ(勝てたこと)が一番です。良かったです」とチームの勝利を喜んだ。

 前日の試合では、3点を追う八回に森下、佐藤輝の連続ホームランで反撃するも、及ばず敗戦。アベック弾が出た日に、敗れるのは今季初めてだった。連日、主軸が活躍して、負けるわけにはいかない。この日は接戦をものにし、連敗を2で止めた。藤川監督は「やっぱり頼りになる選手たち」と、2人の活躍をたたえた。

 2年ぶりの優勝へ、マジックはついに1桁の「9」となった。森下は「1軍で1年間戦っている実感が今年はよりあるので、チームの一員として動けている」と充実感を漂わせた。2人が打線を引っ張り、歓喜の瞬間まで前進し続ける。

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