阪神・中野 近本代役1番で2安打2盗塁 聖地でラストスパート!夏ロード14勝7敗1分け締め 勝率・667 

 6回、二盗を決める中野(撮影・金田祐二)
 6回、安打を放つ(撮影・田中太一)
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 「DeNA5-4阪神」(28日、横浜スタジアム)

 スタンドの驚きを阪神・中野が歓声に変えた。近本が休養でスタメンを外れ、今季初めて1番で先発出場。“代役”としては十分過ぎる2安打2盗塁にも、試合後は「勝てなかったことが悔しい」と唇をかむ。だが、不測の事態も起こり得る終盤戦。新たな可能性を示した。

 1点を追う六回だ。先頭で打席に立つと中前打でチャンスメーク。2-2から低めのフォークに食らい付いた。1死後、森下の打席で二盗成功。3点を追う八回にも中前打後、二盗を決めた。今季18盗塁。打率も・293まで上げ、トップの広島・小園とは5厘差だ。

 「個人的には良かったですが1番の初回で塁に出れば、もっとチームにも勢いをつけられたと思うのでね…」。攻守でチームの支柱を担う選手会長。序盤の2打席に反省の言葉が口を突く。1点差に迫った九回は、ネクストで敗戦を見届けた。あと一歩、勝利には届かなかったが、前を向ける材料が悔しさを晴らす。

 今夏のロードは14勝7敗1分けの勝率・667で終了。「たくさんのファンの皆さんの声援が力になる」と、29日からは1カ月ぶりに本拠地・甲子園に戻って戦う。「力に変えてラストスパートできるように。チーム一丸となって頑張りたいなと思います」と中野。一気呵成(かせい)の戦いでゴールテープを切る。

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