阪神・佐藤輝が三冠王を狙うための心構えとは、阪神元監督が言及

 「阪神3-6広島」(31日、甲子園球場)

 阪神は後半戦初黒星で一夜にして優勝マジックが消滅した。その中でも佐藤輝が初回にタイムリー。今季はここまで本塁打と打点の二冠。同時にこの日は打率・285を維持して三冠王も射程圏内の状況だ。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は、三冠王を狙う上での心構えを説いた。

 三冠王の期待も高まる佐藤輝が3点を追う初回に左中間への適時二塁打。2ボール1ストライクからのカットボールを捉えたものだった。

 「今季の佐藤輝は今季ここまでで39四球。ボール球に空振りする機会が少なくなった、追い込まれてから逆方向や軽打の傾向が強く出ており打撃の成長が見られる。それとともに、ファーボールを選べている点も大きい」

 佐藤輝は今季ここまで26本塁打、66打点で二冠。同時に打率も・285を維持している状況だ。

 「本塁打は2位の森下、牧と10本差をつけている。打点も5打点差。残すは打率だ。首位打者も狙ってほしい。まず『3打数1安打』という意識を持ってもらいたい。もしくはこの日のように4打席ならば、4打席で1安打、さらに犠飛や四球を重視することを意識してほしい。1打席ヒットなら、残りの3打席の内容を大事にしてもらいたい」

 最近では甲子園で右翼側へ本塁打を放つなどの破壊力も見せている。

 「26日のDeNA戦でケイからソロ本塁打を放っていた。甲子園での右方向の打球だったが、腕を体に巻きつけるようなスイングもできるようになっている。その点でも大きな成長を感じる」

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