【井川慶氏の眼】阪神・藤川監督ならではの選手起用のうまさ 全員をうまく戦力として使っている 真夏の戦いも不安材料なし
「阪神5-0広島」(30日、甲子園球場)
阪神が4連勝で44年ぶりの広島戦10連勝を飾り、優勝へのマジックナンバー「39」が点灯した。四回2死三塁で大瀬良の暴投で1点を先制。六回には1死満塁で代打・ヘルナンデスがハーンから押し出し四球を選び2点目を追加。八回には大山が5試合連続打点となる左前タイムリーを放つなど3点を加えた。先発の村上は6回5安打無失点で今季9勝目。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「藤川監督ならではの選手起用がうまくハマっている」と指摘した。
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早くも優勝マジック点灯となりましたが、阪神の強さが発揮された試合でしたね。今年は交流戦で少し苦しんだとはいえ、僅差の試合で勝ちきれることが強み。これは投手陣の粘りがあった上で、打線が少ないチャンスの中でも何とか点を取りきれるからこそであり、この日がまさにその展開となりました。
そういった戦いの中、藤川監督ならではの選手起用がうまくハマっていることが大きいですね。これは開幕からの戦い方として、投手にしても野手にしても、選手全員をうまく戦力として使ってきています。2軍の選手を積極的に1軍に上げて、起用する場面がないまま抹消することになるかもしれなくても、シーズン終盤に差しかかる前に、野手であればたとえ1打席であっても機会を探して、場数を踏ませるという起用ですよね。
今後はさらに暑さが増してくる真夏の戦いとなりますが、今の阪神にとってはそれほど不安材料にならないと思います。ドーム球場での試合もありますし、ここまでリリーフの投手もうまく抹消して休ませることをしながら、長いシーズンを考えた起用をしてきているので。チーム全体の底上げを図りながら、このまま安定した戦いを続けていけるはずです。
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