阪神・近本 ポール直撃弾で2度目敢闘賞 19年サイクル&MVP、21年敢闘賞に続いて球宴男の本領発揮
「マイナビオールスターゲーム2025・第2戦、全セ7-10全パ」(24日、横浜スタジアム)
打った阪神・近本光司外野手(30)は、フォロースルーのまま止まった。飛距離は十分だった。あとは入るのか。切れるのか。球場の全員が見つめた打球が、右翼ポールに当たると大歓声の中、表情は笑顔に変わった。
「打った感触はよかったんで、距離は十分だと思ってたので、あとは切れるかどうかだったんで。切れずによかったです」
3点を追う八回、2死走者なし。今季前半戦で6勝0敗とブレークしている達の初球。甘く入った直球を完璧に捉えた。右翼ポールに直撃するソロホームラン。一瞬の静寂が歓声に変わり、横浜スタジアムは、六甲おろしの大合唱となった。
23日の第1戦は1番でスタメン出場。この日は六回の守備から途中出場だった。最初の打席となった七回は、平良の156キロの直球を中前にはじき返した。途中出場ながら2打数2安打1本塁打と存在感を発揮。21年の第1戦以来4年ぶり、自身2度目の敢闘選手賞を受賞。「何年かぶりやったんで、選んでいただいてうれしいです」と思いを語った。
お祭り男だ。ルーキーイヤーの19年には、本拠地甲子園でサイクル安打を放ち、MVPに輝いた近本。球宴にはめっぽう強い。これで通算打率は・538に達した。
試合前には阪神のチームメートとともに、スペシャルステージにも立った。真っ白のスーツに身を包んだ佐藤輝の姿もあったが、近本は紺色のポロシャツにグレーのパンツとシンプルなスタイル。「十分楽しめたので。いいオールスターだったと思います」。野球だけでなく、他球団選手との交流にイベント出演と、充実の時間を送ることができた。
1日の休みを挟んで、26日からはリーグ戦が再開する。ここまで全試合1番として首位のチームをけん引する虎のリードオフマンは「みんながケガなく、自分たちのプレーをできるように頑張ります」と気合十分。優勝を目指し、勝負の後半戦に突入していく。
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