「マイナビオールスターゲーム２０２５」に出場する阪神の森下翔太外野手（２４）が２２日、大阪市内で行われた前日会見に出席し、堂々の２戦連発を宣言した。第１戦（２３日）は毎年ホーム開幕戦も行う京セラドーム、第２戦（２４日）は地元神奈川の横浜スタジアム。ともにゆかりのある球場で開催されるとあって「両球場で本塁打を打てれば」と意気込んだ。

　いつものユニホーム姿とは違い、森下はカジュアルなスタイルで登場した。会場の柔らかい雰囲気とは対照的に、力強く２試合連発を宣言した。

　「（京セラドームは）関西球団のグラウンドですし、地元横浜でできるというところで二つ備わっている。両球場でホームランを打てれば、僕的にもファンの皆さんにも喜んでもらえると思うので頑張ります」

　３年目にして初めて出場する球宴。開催地は森下にとって、ゆかりのある場所となった。高校時代、甲子園を目指して戦った横浜スタジアム。さらにプロ初安打を放った京セラドームだ。多くのファンが注目する中、狙うは豪快な一発。「オールスターは（ホームランを）狙う場所だと思うので、ヒットじゃなくて、ホームランを狙います」と話し「三振したら、ごめんなさい」と笑った。

　対戦したい投手には、２０２３年に国際大会「アジアチャンピオンシップ」で、ともに日の丸を背負った西武・今井の名前を挙げた。「パ・リーグの中だったら確実にトップのピッチャーだと思う。ジャパンでも後ろで見ていましたけど、球がすごかったんで。やってみたい」。最速１６０キロを誇る剛速球に対し、渾身（こんしん）のフルスイングで応える。

　この日は「ホームランダービー」の組み合わせも発表された。初戦は２３日の第１戦を前に日本ハム・清宮幸と戦う。「パワーのある選手ですけど、自分もホームランバッターとして負けていられない」と闘志を燃やし「せっかく出るんで優勝したい」と力を込めた。ホームランダービーにはチームメートの佐藤輝も登場。互いに勝ち進めば準決勝で虎の３、４番対決が実現する。

　初めて立つ夢舞台。「野球で魅せる仕事なので、プレーで魅せたい。阪神ファンじゃない人にも、自分という選手を生で感じ取ってもらえればいいかなと思います」。森下は全力で楽しみながら結果で応える。