【福原忍氏の眼】阪神11連勝 攻守においてポイントとなった四球
「広島3-6阪神」(10日、マツダスタジアム)
阪神は2リーグ分立後、球団最長タイ11連勝を逆転で飾った。二回に佐藤輝明内野手(26)の2試合連続23号先制ソロ。2点を追う六回は、森下翔太外野手(24)の勝ち越し2点適時二塁打など一挙5点。デイリースポーツ評論家・福原忍氏は明暗を分けたポイントに「四球」を挙げた。
阪神が見事な逆転勝利で、11連勝としたわけですが、ポイントは四球にあったと思います。
まず伊原投手に目を向けると、1点リードで迎えた六回です。2死一塁からの小園選手に対し、初球から3球連続でボールとなり、結果的に四球を与えてしまいました。あそこはゾーンで勝負する意識で良かったと思いますし、続くファビアン選手にも四球を与えて、悔やまれる形での降板となりました。
ただ、五回までは無四球とテンポ良く投げられていたように、全体を通して悪かったわけではないです。だからこそ小園選手への四球が痛かったわけですが、逆転に成功した打線に目を移した時にも、大きかったのは四球です。七回先頭で、豊田選手が島内投手を相手に粘ってつかみ取ったものでした。
広島にとっては、逆転した直後のイニングで、先頭への四球というのは非常にダメージが残るもの。阪神はそのスキを逃すことなく、そこからチャンスをつくって一気に5得点。試合の中で、一つの四球が持つ怖さと、阪神の強さを改めて感じる一戦となりました。
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