阪神・デュプランティエ2度目完封 25回0封&セトップ95K 登板前夜はDeNA助っ投の自宅でBBQ
「DeNA0-3阪神」(5日、横浜スタジアム)
あと1球コールが響く敵地で、最後は佐野のバットに空を切らせた。阪神のジョン・デュプランティエ投手(30)が長い両腕を高々と突き上げる。9つの「0」を並べ、6月19日・ロッテ戦以来、今季2度目の完封で5勝目。連続無失点は25イニングまで伸びた。
「先発投手が九回まで投げるということは試合に勝ってる状況が多いと思う。投げきったことは先発としても大きい。自分の仕事を完成できた」
ハイライトは四回だった。2死三塁で牧と対峙(たいじ)。前回5月29日には直球を投じて一発を浴びた因縁の相手だ。前日4日には「次は打たないで」と冗談交じりに“おねだり”。二回は初球の150キロ直球で二ゴロに抑えただけに、配球を読み合う心理戦となったが、変化球を3球続けて3球三振。ほえながら力強く拳を握った。
DeNA打線をわずか3安打に封じ込む圧巻の投球だった。初回に2者連続空振り三振で立ち上がると、九回も2者連続空振り三振で締めた。95奪三振でDeNAのバウアーを抜いてリーグトップに躍り出た。
会うたびに食事を共にするジャクソンに、登板前夜も自宅に招待されてバーベキューを楽しんだ。「お互い会った時に食事に連れて行って、パフォーマンスを低下させてやろうという狙いがある(笑)」とジャクソン。しかしデュプランティエは「野菜と食べられるものだけしっかり食べて」と策略には乗らない。
前回対戦時はデュプランティエがハンバーガーをごちそうした。20センチ大のビッグサイズにジャクソンは「胃がもたれてしまった」と苦笑い。今回は仕返しのつもりだったが、自己管理ばっちりのデュプランティエは「次はマクドナルドを食べさせようかな」と満面の笑みを浮かべた。
「野球から離れるのは簡単じゃない。野球の話にはなってしまうけど、昨日のような時間は間違いなくいいパフォーマンスにつながっている」。友との時間も力に変えて快投を続ける。
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