【井川慶氏の眼】89球で試合を支配した阪神・大竹の投球 八回に見えた配球の妙
「阪神1-0巨人」(2日、甲子園球場)
阪神は4連勝で2カード連続の勝ち越しを決め、巨人戦今季10勝目。先発の大竹は8回無失点で4勝目を挙げた。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「大竹投手のペースで進んだ89球でしたね」と称賛していた。
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立ち上がりからの、のらりくらりの投球に加えて、終盤の勝負どころでの制球もさすがです。終始、大竹投手のペースで進んだ89球でしたね。
まず序盤からやや目立ったのは、左打者の外角を狙ったボールが内角にいっていた逆球です。ただ、大きく外れていたわけではなく、いいところにいっていました。その中で抑えられていたことを考えると、逆球だからダメ、ではなくて、それを生かした投球ができていたということでしょう。
そして八回ですが、1死二塁となってから真っすぐ中心の配球が目立ちました。まずオコエ選手に2球続けて遊ゴロ。続く泉口選手には5球続けて、フルカウントからの6球目で外角にチェンジアップを投じて、左飛に仕留めました。
そこまでの投球を踏まえて巨人の打者の頭には、ある程度変化球があるだろうというところで、攻め方を変えたのかなと。しかもこのピンチではほぼコースを間違えることなく、指にかかったボールを投げられていました。序盤からの投球が“フリ”となったわけですが、坂本選手の配球も見事ですし、チーム防御率1点台という数字を見ても、改めて投手陣の強さを感じました。
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