阪神・大竹 久保氏から教わった真逆の意識「180度変えてみる」「どハマりした」
現役ドラフトで加入し、12勝を挙げて大ブレークを果たした大竹耕太郎投手(28)。左腕は活躍の裏側に、西勇や坂本から学んだ“発想の転換”が存在していたと明かしたが、あえて真逆の意識を持つ大切さは、ソフトバンク在籍時の1年目に教わっていたという。
「久保さんがいなかったら…」。当時、2軍投手コーチだった久保康生氏(現巨人巡回コーチ)に対しては、今でも感謝が尽きない。
早大在籍時に故障の影響などからフォームを崩し、プロ入り後も「崩れまくっていた」。マンツーマンで指導してくれた久保氏にこう指摘されたという。
「体を開いて投げてみろ、(上体を)突っ込んで投げてみろ」
体を開かずに投球することが野球界の常識だ。逆の意識を念頭に実践すると体が開かなくなり、フォームが修正。「今がダメだから180度変えてみる。どハマりした」。矛盾に見えることから気づいた大きな経験だ。(デイリースポーツ阪神担当・関谷文哉)