阪神・佐藤輝 狙う両リーグ最速20号 掛布以来41年ぶりスピード達成へ 「チャンス」神宮でリーグ戦再開

 フリー打撃をして打ち込む佐藤輝(撮影・立川洋一郎)
 トレーニングする佐藤輝
 ウオーミングアップで明るい表情を見せる佐藤輝(撮影・立川洋一郎)
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 阪神・佐藤輝明内野手(26)が26日、甲子園室内での全体練習に参加し、27日・ヤクルト戦(神宮)での“リーグ戦再開弾”を予感させた。球団日本選手では84年・掛布雅之以来となる、両リーグ最速20号まであと一本。得意の神宮で量産体制に入り、本塁打王タイトル獲得への吉兆とする。

 再び始まる戦いへ、準備は整った。練習を終えた佐藤輝の姿からは自信と風格が漂う。報道陣に囲まれると、威勢のいい第一声が飛び出した。

 「いいイメージというより狭いんで、チャンスです!」

 リーグ戦再開を迎えるのは大好きな神宮。自身でも大暴れを期待できるほど相性がいい。今季は4月17日の1試合だけだが、5打数2安打2打点1本塁打、打率・400をマーク。通算でも47試合で打率・315、51打点を記録しており、17本塁打はビジター球場最多だ。

 ここまで69試合に出場しての振り返りを問われると、「いいでしょ、振り返りはもう。飽きました」と笑ったが、打率は・279、リーグトップタイの49打点と好調。すでに19本塁打を放ち、キングを独走している。両リーグ最速20号まであと一本。達成すれば球団では、10年・ブラゼルに続き15年ぶり6人目で、日本選手に限ると84年・掛布雅之以来41年ぶりの快挙となる。さらに達成者の75年・田淵幸一、84年・掛布雅之はいずれもこの年に本塁打王のタイトルを獲得したという吉兆データもある。

 佐藤輝が「チャンス」と語ったように神宮は打者有利の球場。量産態勢に入って球団39年ぶりのキングへの足掛かりとしたい。ヤクルトはランバート、高橋、アビラのローテが予想される。2人の助っ人とは初対戦だが、高橋からは昨年まで3年連続で本塁打を記録中。ただ、4月8日の甲子園では代打出場で無安打に終わった。チームも8回3安打無失点に抑え込まれただけにリベンジにも燃える。

 交流戦では全試合右翼での出場となったが、リーグ戦再開後の守備位置について藤川監督は「ゲームのギリギリまで分からないですね」とも話している。再び三塁に就く可能性もあり、佐藤輝も「もちろん準備していきたい」と心構えはできている。交流戦終了後の4日間では打撃の確認も重ね、「いい調整できたと思うので。また頑張ります」とうなずいた。

 指揮官も選手たちの様子に「疲労も抜けて、非常に楽しみだな、と。いいリスタートにしたいですね」と期待を込める。まずは神宮でスタートダッシュを決め、Vロードを突き進んでいく。

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