阪神・高橋遥人 248日ぶり登板 圧巻151キロ、1回無安打無失点 平田2軍監督「やっぱりさすがだな」

 「ウエスタン、阪神0-0広島」(18日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 万雷の拍手と歓声で迎えられた左腕は鮮やかな3人斬りで復帰を待つ全ての人の期待に応えた。「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」から復帰を目指す阪神・高橋遥人投手が248日ぶりの登板。直球の最速は151キロで1回無安打無失点の快投を見せ、完全復活を予感させた。

 同点の九回からマウンドに上がった。先頭の持丸の2球目に150キロをマーク。三ゴロに抑え、中村健は一飛に。前川の3球目に最速151キロを投じるなどギア全開で投ゴロとし、三者凡退に仕留めた。「思いっきり腕を振れたから出た数字。腕を振れるようにしてくれた人たちに感謝しています」と汗をぬぐった。

 平田2軍監督は「やっぱりさすがだな。落ち着いて、球のキレ、コントロールすべてにおいて申し分ない。ちょっとランクが違う。レベルが違うやん」と大絶賛した。

 左腕を突き動かすのは野球への情熱だ。「試合は1イニングだったけど楽しかったな。楽しかったっていう感情が合っているかどうか分からないですけど。野球をしたいと思ってリハビリしてきた」。多くの試練を乗り越えた。全ては大好きな野球を続けるため。懸命にリハビリに励んだ。

 実戦は24年10月13日のCSファーストS・DeNA戦以来。自身4度目となる手術からの復帰に感謝の言葉を何度も繰り返した。「手術してもらった先生、リハビリの理学療法士の先生とかチームのトレーナーとか。感謝しかないです。あとはまたマウンドで投げられる姿をファンの皆さんに見せたい。今日の試合だけじゃなくて、この何年間投げられない時もずっと応援してくれて頑張らせてもらえた」。感謝の気持ち、そして虎党の声援を原動力にして、遥人がマウンドに戻ってきた。

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