【解説】阪神悪夢の5連敗 精彩欠いた桐敷、湯浅に「西武戦が尾を引いている」と佐藤義則氏 大竹5回交代にも疑問

 「楽天5-4阪神」(14日、楽天モバイルパーク)

 阪神は延長十回にサヨナラ負けで今季ワーストの5連敗。悪夢の5試合連続逆転負けとなった。前カードの西武戦で逆転を許した桐敷がこの日も2点リードの七回に3失点し逆転を許した。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は精彩を欠く桐敷と湯浅について「西武戦の敗戦が引いている」と指摘。また先発・大竹を5回で交代させたことにも疑問を呈した。

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 前カードの西武戦で救援に失敗した湯浅と桐敷が、この日もリードした場面で登板し、ともにピリッとしなかった。

 湯浅はなんとかゼロに抑えたが、いい時と比べてスピード、制球力とも落ちている。桐敷もボールの勢いを欠いていた。打たれたくないという意識が強いのか、良さである思い切りが足りない。村林に浴びたタイムリーも内角へ投げきれず、外の球を右前に運ばれた。

 ともに西武戦で打たれたことが尾を引いている印象を受けた。ただ、それまでは素晴らしい投球を続け、ほとんど打たれていなかった。たまたま2試合続けて打たれただけで、そんなに深刻になることはないだろう。

 石井が離脱した影響はあると思う。その分、2人ともより重要な局面での登板となり、「抑えなければ」というプレッシャーを感じているようにも見える。ただ、これも慣れの問題で、ともに経験のある投手なので、そこまで心配することはない。調子を取り戻させるために、リードされている場面で起用するなど、少し負担を軽くするのも一つの手だろう。

 この試合では先発の大竹が5回で交代した。球数はまだ88球。投げるスタミナのある投手だし、五回に3安打で1点は失ったが、打たれながらも抑えていくタイプであることを考えれば、最低でもあと1回、もしくは2回は投げられたと思う。この試合に限らず、最近の阪神はまだ投げられそうなのに早めに先発を交代させる試合が見受けられる。そのこともリリーフ陣に負担をしいる状況を生んでいる。

 この試合は打線も14安打を放ちながらあと1本が出なかった。そして投手陣が踏ん張り切れなかったのも、行き着くところは「連敗」のプレッシャーが選手の背中にのしかかっているからだ。とにかくまず1勝。力のあるチームなのだから連敗から脱出できれば、また事態は好転する。

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