【谷佳知氏の眼】明確な敗因ない-1つ勝てばいい時の阪神に
「楽天3-2阪神」(13日、楽天モバイルパーク)
阪神が今季ワーストタイの4連敗。4試合連続逆転負けは2006年以来19年ぶりで、楽天戦は23年から5連敗となったが、デイリースポーツ評論家・谷佳知氏(52)は「やれることはしっかりとやった」と分析し、「悲観的になる必要はない」と強調した。
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今季2度目の4連敗となったが、何も悲観的になる必要はない。長いシーズン、なかなかうまくいかない時は必ずある。
この試合を振り返っても、これが敗因、という明確なものはなかった。
すべて単打だったとはいえ安打は11本出ている。内訳を見ても1番の近本が2安打、3番の森下が先制打、4番の佐藤輝も1本打っており、5番の大山も2安打を放った。中野は九回にきっちりと犠打を決めたし、四回無死一塁では豊田の左飛で一塁走者の小幡がタッチアップして二塁を陥れる好走塁もあった。
先発の村上も3点を失って逆転を許した四回の投球には悔いが残っているだろうが、ゲームを壊したわけではない。12日の西武戦のような守備に乱れもなかった。
やれることはしっかりとやって、好機にあと一本が出ずに負けた-。そんな印象の惜敗だった。
日本ハム、オリックスとの交流戦最初の2カードを5勝1敗と最高のスタートを切ったことで、良い意味での欲が出たかもしれないが、4連敗でも交流戦はまだ勝率5割だ。リーグ首位も堅持できている。何も慌てなくていい。
1点を追った最終回に森下、佐藤輝に一本が出れば、という粘りを見せられたことも、前向きに捉えればいいと思う。これまでやってきた野球を貫き通していけば必ず、流れは変わる。楽天戦の残り2試合で1つ勝てれば、またいい時の阪神に戻れるはずだ。
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