阪神・藤川監督 悪夢逆転サヨナラ「一つの試練がきた」九回湯浅に託すも 岩崎「自分のせい」湯浅も猛省
「西武3-2阪神」(11日、ベルーナドーム)
敵地・ベルーナドームに悪夢の光景が広がる。阪神は九回、2点リードを追いつかれ、なお2死満塁。ピンチを断ち、延長に望みをつなぎたかったが、無情にも炭谷の打球は右前にぽとりと落ちる。痛打を浴びた岩崎優投手は敗戦の責任を背負い込んだ。
「全部、台無しにしてしまって。(炭谷には)一球も狙ったところにいってないですからね、自分のせいです」
2-0の九回。藤川球児監督が投入したのは岩崎ではなく湯浅だった。2年ぶりセーブへ、所沢の虎党は大歓声で迎えた。先頭・滝沢を見逃し三振。あとアウト2つだったが…。セデーニョにストレートの四球、4番・ネビンには死球を与えてしまう。
続く外崎に三塁内野安打を許し、1死満塁となったところで、守護神・岩崎にスイッチ。頼みの左腕も西武打線の勢いを止められない。源田に右前へ同点の2点適時打、最後は炭谷にサヨナラ打を浴びてしまった。これで“魔の水曜日”は2勝6敗1分けとなった。
「湯浅から、もちろん岩崎にとは考えていましたが、岩崎も登板が空いていたので、そういった意味で湯浅からですけど。何とかブルペンのところをかみ合わせていくと、それに尽きますね」
藤川監督は継投の意図をそう説明した。岩崎は5月30日・広島戦(マツダ)を最後に、マウンドから遠ざかっていた。2試合連続ベンチ入りメンバーを外していた湯浅に九回のマウンドを託したが、結果的に裏目に出た形だ。
「チームにも将司(伊藤)さんにも申し訳ないです。次は頑張りたいと思います」。湯浅は懸命に前を向いたが、さすがにショックは隠せない。18試合目での今季初失点が、今季初黒星につながってしまった。前夜は桐敷が八回に2点リードを守れず、逆転負け。石井不在の中、盤石を誇ったブルペンに、ほころびが見え始めている。
「(伊藤将が)いいところまでいってくれて、及川につないで、最後そこでっていうところですけど、なかなか、一つの試練がきたのかなと。みんなでまた明日から立ち上がってやろうかなというふうに思いますね」
藤川監督も前を向く。交流戦に訪れた我慢の時。同一カード3連敗は避けたい。悪循環を断ちきり、試練を乗り越える。
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