【井川慶氏の眼】阪神・湯浅は本来の状態ではなかった セデーニョへの四球がポイント
「西武3-2阪神」(11日、ベルーナドーム)
阪神が連夜の逆転負け。六回に森下の適時打で先制し、九回に佐藤輝の本塁打でリードを2点に広げた直後に暗転。湯浅がピンチを招き、最後は岩崎が炭谷に痛恨の一打を浴びた。デイリースポーツ評論家の井川慶氏はサヨナラ負けの中で見えたポイントに言及した。
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継投についてですが、2点リードの九回に、岩崎投手ではなく湯浅投手を起用した選択は悪いと思わないです。昨年も岩崎投手とゲラ投手が併用されていましたし、湯浅投手には抑えの実績もあって今季の投球も良い。長いシーズンを見据えて、セーブシチュエーションで使っておくというのも理解できます。ただ、湯浅投手が本来の状態ではなかったですね。
まず先頭の滝沢選手から見逃し三振を奪ったものの、制球に苦しんでいました。それでも1つアウトを取れた中で迎えたセデーニョ選手に、ストレートの四球。ここがポイントでしたね。
結果論になりますが、ここでやるべきは修正を図ること。つまり、しっかりとストライクを取ることです。本塁打を許してもまだ1点差。ある程度大胆に、打たれてもいいからゾーンに投げないといけない。そうしないと勝負にならない流れであり、2球目までにストライクを取りたかった状況でできなかった。できないまま走者を出して、一発同点の形を背負うという後手に回る状況となり、そこからのサヨナラ負けです。
メンタル的なものなのか、慣れない球場が影響したのか。そこは分からないですが、普段であれば修正できたのかなという状況で、できなかったことが敗因かなと。チームとしても痛い敗戦となりましたが、終盤ではなくこの時期であったことを、今後に生かしてもらえればと思います。
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