阪神・大山 2戦連続猛打ショー&2適時打 勢い止まらない!直近5戦で打率・474 対巨人・364
「阪神4-5巨人」(21日、甲子園球場)
霧雨が次第に雨脚を強めた甲子園で、阪神・大山悠輔内野手のバットも力強さを増してきた。2度の得点圏でいずれも走者をかえす5番の仕事。前日20日の今季初猛打賞に続き、3安打2打点と勢いが止まらない。これで巨人戦打率は・364とキラーぶりを発揮。大敗を惜敗に変えた。
黄色い雨がっぱで染まったスタンドから「オオヤマ!!」の声が響く。1点を追う八回。活躍を知るファンの歓声も一段と大きくなった。ゆっくりと打席に立った大山は、大勢の初球152キロを狙った。ライナー性の打球が遊撃・門脇の頭上を越える。2戦連続の3安打、猛打賞。乗ってきた。
「天候も悪く、早めに追いつきたい展開だったので、まずは1点を取ることに集中しました」
今季の役目は不動の5番。真骨頂は四回の第2打席だ。直前に4点を先制され、流れが巨人に傾いた直後。1死から森下、佐藤輝の連打で二、三塁の好機を作った。ボール、見逃しで迎えた3球目。内寄りのフォークを見逃さなかった。積極スイングで左前に運び、チームの反撃ムードを高めた。
試合前に球宴ファン投票の第1回中間発表が行われ、セ・リーグ一塁部門で最多の2万9773票を獲得した。藤川新監督の下、若い3、4番を支える役目を託され、打線の核を担う精神的支柱。シーズン序盤、数字上ではなかなか結果が出ない中でも、ファンはその価値を理解している。大山も“御礼打”で応えて見せた。
六回にも中前適時打を放ち、直近5戦は19打数9安打、打率・474と数字が戻ってきた。なにより今季の対巨人戦では、11試合全て安打を記録中。Gキラーの存在が今後に大きな意味を持つ。
「明日です、明日」。敗戦に笑みはない。厳しい表情のまま足早に、クラブハウスに続く道を急いだ。今季の役目は不動の5番。チームのために戦うと決めている。明日、また明日。勝利に導く一打を求めて戦うだけだ。
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